「東京プレイボーイクラブ」('12)
- 東京プレイボーイクラブ [DVD]/大森南朋,光石研,臼田あさ美
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場末のサロンを舞台に、そこに流れ着いた男が巻き込まれたトラブルを描いた犯罪コメディです。主演は大森南朋さん、共演は光石研さん、臼田あさ美さん、淵上泰史さん他。
→ Wikipedia「東京プレイボーイクラブ」
製作当時まだ24歳だった奥田庸介監督の商業映画デビュー作となる本作。若手監督にありがちな独りよがり感は控えめで、基本的に娯楽映画に徹しているのは
![グッド!](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/187.gif)
ただ、「犯罪をベースにしたブラックコメディ」というのは元々好き嫌いが分かれるものですし、題材にしろ、登場人物のクソっぷりにしろ、一般向けの映画でないことは確かです。
僕も本来はこの手の映画はあまり好きではないんですが、この映画に関しては (ところどころに不満はあるものの) 意外なほど、コメディとして笑って観られたのです (^o^)
特に、極道三兄弟の長男を演じた佐藤佐吉さんと次男を演じた赤堀雅秋さんの存在感と、2人が本来持っている「存在自体の面白さ」が活かされていて、それが故に凄惨なストーリーにむしろ不思議な「可笑しさ」を感じたのです。
バイオレンス描写はさほど直接的ではないですし、エログロ描写もほとんどないので、この手の映画に「エログロ」や「バイオレンス」を求める人にはかなり物足りないと感じられるかもしれませんが、逆に「エログロ」「バイオレンス」が苦手な人には、比較的「観易い」映画になっていると思います。
「傑作」と言えるほどの出来でもないですし、自信を持って「面白い」と他人に勧められる映画ではないですが、今後の活躍が期待される奥田庸介監督の商業映画デビュー作として、映画好きなら一度は観ておいても損はないのではないでしょうか (^^)