「おかえり、はやぶさ」('12) | Marc のぷーたろー日記

「おかえり、はやぶさ」('12)

おかえり、はやぶさ [DVD]/藤原竜也,杏,森口瑤子
¥2,940
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日本の小惑星探査機「はやぶさ」を題材にした3本の映画の中で、最後に公開された作品です。主演は藤原竜也さん、共演は杏さん、三浦友和さん、森口瑤子さん、大杉蓮さん、中村梅雀さん、岸本加世子さん他。

Wikipedia「おかえり、はやぶさ」

はやぶさを題材にした3本の映画を全て観ましたが、その中では一番退屈でした。

NHK教育テレビで放送される教材映像と思えば、これもアリかなと割り切れますが、「映画」として映画館で上映して、しかも金まで取って見せるような代物ではありません。劇場では3Dで上映したようですが、3Dでなければ劇場で観る価値はこれっぽっちもありません。他の2作品もさほど良い出来だったわけではないですが、この映画を観た後では傑作に観えてしまうほど。

「はやぶさ/HAYABUSA」('11) は広報担当の人たちを中心に、「はやぶさプロジェクト」の全容を分かりやすくまとめていて、小中学生向けの教材にも使えるようなファミリー映画。

「はやぶさ 遥かなる帰還」('12) は、プロジェクトマネージャを主人公に、かつてのNHKの人気ドキュメンタリー番組「プロジェクトX」のようなノリで作られた、サラリーマンのお父さんたち向けの映画。

それに比べて本作は、一体誰に見せたくて作ったのかが分からない中途半端なシナリオで、何と言っても、フィクション部分の陳腐さが酷過ぎるのです。誰でも書けるような凡庸で手抜きな脚本で、そんな陳腐な内容なのに、主演の藤原竜也くんがいつもながらの舞台調の演技を見せるので、一段と脱力 orz

いくら便乗企画とは言え、「観客をバカにするにも程がある」と憤りしか感じない酷い映画でした。

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