連続ドラマW「天の方舟」('12)
ODA (国際援助) の裏側にある混沌の世界を描いた社会派サスペンスです。主演は水野美紀さん、伊原剛志さん、共演は武田真治さん、戸田菜穂さん、高橋和也さん、堀部圭亮さん、森崎ウィンさん他。
→ WOWOW「天の方舟」公式サイト
→ Wikipedia「天の方舟」
脚本が浅野妙子さんという時点で、かなり嫌な予感がしたのですが、題材に惹かれて観てみました。
これはこれでアリですけど、昼メロ調の不倫ドラマとキレイごとな事件解決、取って付けたようなわざとらしくドラマチックなエンディングに、ありゃりゃという気持ちに…。
ODAの問題を題材にし、実際にあった事件をモデルにしている点では確かに「社会派」ですが、表面的にさらっと扱っただけで、かなり物足りないです。結局は「社会派もどき」のメロドラマに過ぎません。
僕がODAに対して感じている問題点は、このドラマの主人公のような金に執着する理由がある「特殊」な人たちによる不正ではなく、ごくごく普通の、むしろ善良な人たちが、ODAの仕事を行なう中で、自然に不正に手を染めてしまうこと。それも何の疑問も罪悪感もなく。それくらい不正が習慣や伝統として定着し切っているわけです。そこを追求しなければ、ドラマを観ている人たちには自分とは無縁の別世界の話にしか映らないと思うのです。
もちろん、そんな普通の人を主人公にしても、不正の規模も高が知れているし、物語として全然盛り上がらないので、仕方ないのは分かりますけどね (^^;;;
いろいろと不満はありますが、それでも、少しでもODAの問題に関心を持ってくれる人が増えてくれるのであれば、それだけでもこのドラマの意味はあったと思います。
→ WOWOW「天の方舟」公式サイト
→ Wikipedia「天の方舟」
脚本が浅野妙子さんという時点で、かなり嫌な予感がしたのですが、題材に惹かれて観てみました。
これはこれでアリですけど、昼メロ調の不倫ドラマとキレイごとな事件解決、取って付けたようなわざとらしくドラマチックなエンディングに、ありゃりゃという気持ちに…。
ODAの問題を題材にし、実際にあった事件をモデルにしている点では確かに「社会派」ですが、表面的にさらっと扱っただけで、かなり物足りないです。結局は「社会派もどき」のメロドラマに過ぎません。
僕がODAに対して感じている問題点は、このドラマの主人公のような金に執着する理由がある「特殊」な人たちによる不正ではなく、ごくごく普通の、むしろ善良な人たちが、ODAの仕事を行なう中で、自然に不正に手を染めてしまうこと。それも何の疑問も罪悪感もなく。それくらい不正が習慣や伝統として定着し切っているわけです。そこを追求しなければ、ドラマを観ている人たちには自分とは無縁の別世界の話にしか映らないと思うのです。
もちろん、そんな普通の人を主人公にしても、不正の規模も高が知れているし、物語として全然盛り上がらないので、仕方ないのは分かりますけどね (^^;;;
いろいろと不満はありますが、それでも、少しでもODAの問題に関心を持ってくれる人が増えてくれるのであれば、それだけでもこのドラマの意味はあったと思います。