「忘れえぬ慕情」('56) | Marc のぷーたろー日記

「忘れえぬ慕情」('56)

長崎を舞台にした日仏合作の悲恋物語です。主演は岸恵子さん、ダニエル・ダリュー、ジャン・マレー、共演は野添ひとみさん、山村聰さん、ゲルト・フレーベ他。

Wikipedia「忘れえぬ慕情」


フランス人向けの日本観光勧誘ビデオとしては良く出来ていると思います。当時の長崎をはじめとする日本の景色や和服の色彩の美しさを、日本人が観てもホレボレするほど魅力的に映していますから、日本文化にちょっとでも関心のあるフランス人なら、きっと「日本に行ってみたい!!」と思うはず。

でもそれ以上でもそれ以下でもなく。

ストーリーはフランス人 (男女とも) のいい加減さばかりが描かれていて、日本人にフランス人を嫌いにさせようとしているのかと思うほど。作り手側はきっと「20世紀版蝶々夫人」のつもりだったんでしょうが、そもそも「蝶々夫人」自体が日本人を差別的に描いたヒドい話なので、観ていて不快なだけでした。

「忘れえぬ慕情」のタイトルだけは良かったですけど。