「ステップファザー・ステップ」('12) | Marc のぷーたろー日記

「ステップファザー・ステップ」('12)

宮部みゆきさんのベストセラー・ユーモアミステリー小説をドラマ化した作品です。主演は上川隆也さん、共演は小西真奈美さん、平山あやさん、須藤理彩さん、渡辺いっけいさん、伊東四朗さん他。双子の「息子」役を渋谷龍生くんと渋谷樹生くんの双子が演じています。

TBS「ステップファザー・ステップ」公式サイト
Wikipedia「ステップファザー・ステップ」
原作「ステップファザー・ステップ」感想


原作を読んだ時に違和感があった中学生にしては無邪気過ぎる双子を小学生に設定変更したのはグッド!

また主人公の「オレ」を上川隆也さんが演じるのも (実年齢がちょっと上過ぎますが) 悪くないキャスティング。


ということでちょっと期待して観始めたのですが…


ダサッ!!

大映テレビの制作だから仕方ないんでしょうが、いつの時代のドラマだと言いたくなるような、クサいセリフに古くさいだけのダサイ演出。どこをとっても観ている方が恥ずかしくなるほど。あまりのダサさに演じる役者さんが気の毒になります。

元々の基本設定が現実離れしているんですから、その他の部分はそれなりに現実的に描くべきなのに、登場人物がことごとく現実離れした極端でマンガチックなキャラクターばかりなので、ただのバカバカしいドタバタコメディになり下がっちゃっていてダウン

しかも、子供たちの担任教師にしろ、近所の主婦にしろ、またゲストキャラにしろ、同じように「思い込みが激しいだけのウザキャラ」ばかりでキャラクターの描き分けを放棄しているのには、作り手側の手抜きぶりが露骨に現れていて呆れ果ててしまいます。

更に、肝心の双子を演じた渋谷兄弟の目つきの鋭さは、「ハガネの女 シーズン2」('11) で演じたような屈折した役柄にはとても合うんですが、この作品のような純粋無垢な役柄に全く合ってないのも致命的。

せっかく映像向きの題材なのに、作り方を完全に間違えた残念な作品でした。


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