「あしたのジョー」('11)

あしたのジョー　スタンダード・エディション [DVD]/山下智久,伊勢谷友介,香里奈

￥3,990

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超人気ボクシング漫画を実写映画化作品です。主演は山下智久さん、共演は伊勢谷友介さん、香里奈さん、香川照之さん他。

→ Wikipedia「あしたのジョー (2011年の映画)」


「あしたのジョー」は原作漫画よりもテレビアニメで観た世代。実写映画化と聞いて「やめときゃいいのに…」としか思えませんでしたし、ましてや主演が「お綺麗な」山Pという時点で観る気は起きませんでした。

ただ、話のネタとして一度くらいは観ておこうという、期待値ゼロの状態で観てみたのですが、これが

意外に悪くないじゃん

というのが率直な感想 (^^)v

もちろん、山Pでは矢吹丈のギラギラした「獣」感は全く出ていませんし、白木葉子のキャラクター改変に至っては「バカじゃね?」としか思えません。少なくとも、原作やテレビアニメが好きだった人たちに積極的に勧めようとはこれっぽっちも思いません。

それでも、その他の部分に惹かれるものがあったのです。

例えば、写真で見た時には単なるコスプレにしか見えなかった香川照之さんの丹下段平が驚くほど違和感ゼロ。香川さん本人が熱狂的なボクシングファンで知識が豊富だからと言うのもあるのでしょうが、身のこなし、さりげない仕草などが、僕のような素人が見ても「本物っぽい」。もはや香川さんの面影がないほどの特殊メイクでしたが、そのせいもあって本当に「丹下段平」に見えました (^^)v

また、力石徹を演じた伊勢谷友介さんは、力石の一種の不気味さを予想以上に再現しているし、更に笑っちゃうほど再現性が高かったのはマンモス西役の勝矢さん。昨年あたりから、ちょこちょことドラマの脇役で目にしていましたが、まさかここまで「マンモス西」そのものになるとは、かなりの驚き。ちょっと身体を絞ったことで一段と似せることができたようです。

他にも、阿部亮平さんや高橋努さんが「いかにも」という役で期待通りの演技を見せてくれていて、それだけでも結構満足 (^^)v


そんなわけで予想よりは遥かに楽しめましたが、それでも他人に勧めようとは思いません (^^;;;


それにしても倍賞美津子さんと杉本哲太さんの役は本当に必要だったんでしょうか? (^^;;;