NHK土曜ドラマスペシャル「蝶々さん〜最後の武士の娘〜」('11)
オペラ「蝶々夫人」のモデルとなった日本女性を描いた市川森一さんの時代小説を市川さん自らの脚本でドラマ化した作品です。主演は宮﨑あおいさん、共演は伊藤淳史さん、野田秀樹さん、戸田恵子さん、池脇千鶴さん、西田敏行さん他。
→ NHK「蝶々さん」公式サイト
→ Wikipedia「蝶々さん (小説)」
欧米人から見ると「悲しみのあまりに絶望した」ために死を選んだように見える蝶々さんの自害を、日本人の視点で「武家の娘としての誇りを守る」ためと解釈した視点は興味深いです。
しかし、そのような当時の日本人の価値観を今も持ち合わせている日本人はほとんどいないでしょうし、理解はできてもすっきりはしないと思うのです。だから、こういう物語を見せられても、どこかもやもやした気持ちが残るのです。
そもそも、アメリカ人との結婚をあまりに簡単に決めてしまった主人公に「単にアメリカに行きたかっただけじゃん」としか思えなくて、全く共感できず、その後の悲劇が「自業自得」に見えてしまうのです。
ドラマとしてまとまりもいいし、よく出来ていると思うんですが、観終わって感動が全くなかったのはもちろん、トコトンすっきりしないドラマでした。
→ NHK「蝶々さん」公式サイト
→ Wikipedia「蝶々さん (小説)」
欧米人から見ると「悲しみのあまりに絶望した」ために死を選んだように見える蝶々さんの自害を、日本人の視点で「武家の娘としての誇りを守る」ためと解釈した視点は興味深いです。
しかし、そのような当時の日本人の価値観を今も持ち合わせている日本人はほとんどいないでしょうし、理解はできてもすっきりはしないと思うのです。だから、こういう物語を見せられても、どこかもやもやした気持ちが残るのです。
そもそも、アメリカ人との結婚をあまりに簡単に決めてしまった主人公に「単にアメリカに行きたかっただけじゃん」としか思えなくて、全く共感できず、その後の悲劇が「自業自得」に見えてしまうのです。
ドラマとしてまとまりもいいし、よく出来ていると思うんですが、観終わって感動が全くなかったのはもちろん、トコトンすっきりしないドラマでした。