「火車」('11)
宮部みゆきさんの傑作ミステリー小説を原作としたドラマスペシャルです。主演は上川隆也さん、佐々木希さん、共演はゴリさん、渡辺大さん、鈴木浩介さん、高橋一生さん、田畑智子さん、寺脇康文さん他。同原作は、1994年に三田村邦彦さんと財前直見さん主演でドラマ化されており、今回は2度目のドラマ化となります。
→ テレビ朝日「火車」公式サイト
→ Wikipedia「火車 (小説)」
原作を読んだのが数年前なので細かいところは忘れてしまいましたが、それでも原作の雰囲気を巧く映像化していたように感じました。上川隆也さんをはじめ、派手さはないものの、充実したキャスト陣が完成度を高めていましたし。
また、演技力に難のある佐々木希ちゃんに、「一言もセリフをしゃべらないヒロイン」を演じさせるのは、彼女の使い方として正しいですし (^^;;;
ただ、やはり佐々木希ちゃんでは力不足。確かに美しいのですが、美しさよりも「お人形のような可愛らしさ」の方が勝っていて、深みが全くないのです。「いかにも苦労してました」といった露骨な闇が見える必要はないものの、この役には「凄み」のある存在感が必要なのに、ただ奇麗なだけの薄っぺらい人物にしか見えないのです。
全体としてバランス良く出来ていただけに、肝心のヒロインの存在感がイマイチで実に残念。
他にも、原作にない野良犬のエピソードはあまり効果的だったとは思えないし、不要でしょう。
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→ Wikipedia「火車 (小説)」
原作を読んだのが数年前なので細かいところは忘れてしまいましたが、それでも原作の雰囲気を巧く映像化していたように感じました。上川隆也さんをはじめ、派手さはないものの、充実したキャスト陣が完成度を高めていましたし。
また、演技力に難のある佐々木希ちゃんに、「一言もセリフをしゃべらないヒロイン」を演じさせるのは、彼女の使い方として正しいですし (^^;;;
ただ、やはり佐々木希ちゃんでは力不足。確かに美しいのですが、美しさよりも「お人形のような可愛らしさ」の方が勝っていて、深みが全くないのです。「いかにも苦労してました」といった露骨な闇が見える必要はないものの、この役には「凄み」のある存在感が必要なのに、ただ奇麗なだけの薄っぺらい人物にしか見えないのです。
全体としてバランス良く出来ていただけに、肝心のヒロインの存在感がイマイチで実に残念。
他にも、原作にない野良犬のエピソードはあまり効果的だったとは思えないし、不要でしょう。
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- 「火車」読みました (2008-05-23)