「セーラー服と機関銃 [完璧版]」('82) | Marc のぷーたろー日記

「セーラー服と機関銃 [完璧版]」('82)

セーラー服と機関銃  デジタル・リマスター版 [DVD]/薬師丸ひろ子,渡瀬恒彦,柳沢慎吾
¥2,940
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父の死をきっかけに遠縁の弱小暴力団を継ぐことになった女子高生を描いた青春映画です。主演は薬師丸ひろ子さん、共演は渡瀬恒彦さん、風祭ゆきさん、大門正明さん、林家しん平さん、酒井敏也さん、三國連太郎さん他。劇場初公開 (1981年) の翌年に公開された、オリジナルに比べ20分ほど長い完璧版です。

Wikipedia「セーラー服と機関銃」


劇場公開時には観ていないものの、すぐにテレビ放送されたので、オリジナル版は既に何度か観ているのですが、「完璧版」は観たことがありませんでした。既にオリジナルの細かいところをすっかり忘れているので、具体的にどのシーンが加えられているのか分かりませんが、印象としては随分と分かりやすくなっている感じがしました。調べてみると、この印象は間違っておらず、オリジナル版では分かりづらかったストーリー展開がかなり改善されているそうです。


久しぶりに観て改めて感じたのは、当時の日本映画では普通のことなのですが、女子高生である主人公の描き方がかなり変だということ。所詮は「アイドル映画」なので、これでいいんでしょうけど、男 (= おっさん) の妄想で描かれた女子高生像でリアリティが皆無。セリフも「そんな言い回しをする女子高生なんていねーよ」というものばかり。幼稚でバカっぽい女の子が (男から見て) カワイイという男の発想そのもののキャラクターで、今の時代からすると、女をバカにしているような描き方。

30年近く前、中学生だった僕が初めてこの映画を観た時、あまりに幼稚に描かれている主人公に強い違和感を覚えたことを思い出しました。

まぁ、確かに薬師丸ひろ子さんはとっても可愛らしく映っているし、彼女がこの映画で人気を決定づけたという意味でも、「アイドル映画」としては大成功なのでしょう。

それに今となって観ると、主人公の子分役に酒井敏也さん、同級生役に柳沢慎吾さん、光石研さん、刑事役に柄本明さん、斉藤洋介さんといった個性的な顔ぶれがなかなか面白いです (^^)v