「アンフェア the answer」('11) | Marc のぷーたろー日記

「アンフェア the answer」('11)

2006年に連続ドラマとして放送され、その後スペシャルドラマや映画にもなった人気刑事シリーズの映画第2弾です。主演は篠原涼子さん、共演は佐藤浩市さん、山田孝之さん、阿部サダヲさん、加藤雅也さん、吹越満さん、大森南朋さん、寺島進さん、香川照之さん他。

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Wikipedia「アンフェア the answer」
連続ドラマ「アンフェア」感想
「アンフェア the movie」感想


前作から4年。その間に主演の篠原涼子さんの第一子出産があったから仕方ないのでしょうが、かなり「今さら」感があります。また、前作の出来が相当に「なんじゃ、こりゃ?!」だったので、さほど惹かれるものはなかったんですが、今作からの参加組、佐藤浩市さん、山田孝之くん、大森南朋さんの3人が共演するという、その1点のみで観て来ました。

前作に比べればだいぶマシでしたが、ミステリーとして観ると、キャスティング (配役) の時点で映画本編を観なくても黒幕が完全にバレちゃってるので全然面白くないです。意外性もないし、今までの「アンフェア」を観たことがある人であれば、あまりに当たり前過ぎるオチ。

精緻な作り込みを完全に放棄した大味で突っ込みどころ満載の展開は、ここまで徹底しているとある意味「あっぱれ」。でも、もうちょっと「リアリティ」というものを考えて欲しかったですねぇ (^^;;;

まぁ、日本の映画やドラマにありがちな無駄に湿っぽい浪花節のお涙頂戴がないだけ、娯楽映画としてはマシですが…。

それに最大の違和感は主人公のキャラが全然違っちゃってること。テレビシリーズ時代から脚本を担当している佐藤嗣麻子さんが脚本・監督を務めているのに、主人公がめちゃめちゃ「女々しい」キャラに変わっちゃってるんです。このシリーズの面白味っていうのは主人公が「男前」なところのはずなのに、今作ではそういった面がほとんどなく、「か弱い女」キャラになっていてガッカリ。


取り敢えず、不幸キャラの多い山田くんが珍しくリッチなエリートを演じているというのは新鮮でしたし、山田くんのファンなら充分に楽しめるんじゃないかと思います (^^)
でもこの程度の役なら山田くんでなくてもいいような気はしますが (^^;;;
ただ、佐藤浩市さんと大森南朋さんに関しては、意外性も新鮮味もない役柄で、確かに役にはぴったり合っていますが、ちょっと物足りなかったです。


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