ドキュメンタリードラマ「青い目の少年兵〜知られざる日中戦争の物語〜」('11) | Marc のぷーたろー日記

ドキュメンタリードラマ「青い目の少年兵〜知られざる日中戦争の物語〜」('11)

日中戦争で実際にあった中国人少年兵と日本兵との交流を描いたドキュメンタリードラマです。主演は阿部力さん。

NHK「青い目の少年兵~知られざる日中戦争の物語~」


つい先日、NHKのニュースでこのドラマで描かれた話が紹介され、その当事者 (ドラマの主人公、現在95歳) のインタビューを観て興味が湧き、観てみることにしました。

ちょっと期待が大きかったせいか、あまりに淡々とした物語に若干の肩すかしを食らった気分。面白くはないです。しかし、むしろそれが「現実」なのかなとも思えて来ます。派手な戦闘シーンは殆どなく、前線の兵士たちの日常を静かに描いた作品で、声高に反戦を訴えることもなく、またいわゆる「お涙頂戴」の演出もなく、実話を丁寧に「紹介」しています。

ドラマの最後に、NHKのニュースでインタビュー映像が紹介された元日本兵の方が登場し、その当時の心境を語るのですが、ドラマ部分にドラマ的な演出がなされていないからこそ、本人のインタビューへの繋がりに違和感がなく、実話としての重みが感じられるのかなとも思えました。

とにかく、こんなことがあったんだという「事実」を知る意味では一見の価値があります。

「ハラハラドキドキ」や「感動の涙」といった娯楽作品としての要素を期待して観てはいけません。