「石内尋常高等小学校 花は散れども」('08) | Marc のぷーたろー日記

「石内尋常高等小学校 花は散れども」('08)

石内尋常高等小学校 花は散れども [DVD]/柄本 明,豊川悦司,六平直政
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新藤兼人監督が95歳のときに撮った、大正末期から太平洋戦争を挟んだ戦後までの約40年に渡る教師と生徒との交流を描いた人間ドラマです。主演は柄本明さん、共演は豊川悦司さん、六平直政さん、大竹しのぶさん他。

Wikipedia「石内尋常高等小学校 花は散れども」


1912年生まれの新藤兼人監督が自分の体験に基づいて描いた映画だということはよく分かります。戦争や原爆に対する監督の「思い」がかなり色濃く前面に出ていてますし。

が、映画としては


全然面白くない。


ストーリー自体は監督のノスタルジーが強過ぎて気持ち悪いほどですし、最終的には「で?」としか言いようのない呆気ないエンディング。現実的な終わらせ方とも言えますが、観ている側は完全に置いてけぼり…。

また主演の柄本明さんの一貫してオーバーな演技は観ている方が恥ずかしくなるほどですし、他の役者さんも全体を通して演技が大げさで、「コメディ」だと割り切って観れば、これはこれでありなんでしょうが、はっきり言ってサブイ。「コントか漫画か?」と言いたくなります。


それにしても、この手の物語ではありがちなのですが、長く教員をやっていた教師の様々な転機 (定年、病気、転居など) に登場するのが特定の学年の特定の元生徒だけというのは、あまりに不自然ではないでしょうか。