「銀座カンカン娘」('49) | Marc のぷーたろー日記

「銀座カンカン娘」('49)

銀座カンカン娘 [DVD]/高峰秀子,笠置シズ子,灰田勝彦
¥1,554
Amazon.co.jp

昭和の大ヒット曲「銀座カンカン娘」を主題歌にした歌謡映画です。主演は高峰秀子さん、灰田勝彦さん、笠置シヅ子さん、共演は古今亭志ん生さん、浦辺粂子さん、岸井明さん他。

Wikipedia「銀座カンカン娘」


当時の「歌謡映画 = 日本製ミュージカル」のレベルの低さを示しているだけのどーしょーもない駄作。役者たちの演技も驚くほどヘタクソで観ている方が恥ずかしくなるほど酷い。特に、元々ド下手女優の代表格で、ただ長く女優をやっていただけの浦辺粂子さんの下手っぷりは、現代人が観たら驚愕すると思います。当時既に芸歴は30年もあったはずですが、それでこれだけ下手ということはよっぽど才能がなかったのでしょう。それでも長くやっていただけで「名脇役」扱いしてもらえたんですから、才能などなくても何でもとにかく長くやっていればそれだけで評価されると言う典型例でしょう。


そんなわけで映画としては全く評価できない駄作中の駄作ですが、「映像」としての価値は確かにあります。

当時を代表するスター (や人気芸人) である高峰秀子さん、灰田勝彦さん、笠置シヅ子さん、岸井明さんによる4者4様の「銀座カンカン娘」を聴くことが出来ること、また映像記録がほとんど残っていない昭和の大名人・古今亭志ん生 (5代目) が落語を披露するシーンが収録されているといった「映像遺産」としての価値は間違いなくあります。

逆に言うと、それ以外に映画として観るべきポイントは1つもありません。