「笑う警官」('09)
- 笑う警官 [DVD]/大森南朋,松雪泰子,宮迫博之
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北海道警裏金事件からインスパイアされた佐々木譲さんの警察小説を角川春樹監督により映画化したサスペンスです。主演は大森南朋さん、共演は松雪泰子さん、宮迫博之さん、忍成修吾さん、鹿賀丈史さん他。カメオで松山ケンイチさんが出演しています。
→ Wikipedia「笑う警官 (佐々木譲)」
酷評しか目にも耳にもしていなかったので、全く期待しないで観たせいか、「それなりに」観ることは出来ました。
が、やはり映画としてはダメ。近年稀に見る駄作中の駄作。
プロット自体は悪くないんです。でも、全てをセリフで説明しちゃうのはセンスがなさ過ぎるし、サスペンスなのに全くドキドキもハラハラもしない上にダラダラと間延びしているのは致命的。また、角川春樹さんの趣味に走った独りよがりの演出が観ていて、ひたすらサブイだけ。
意味不明にカッコつけた登場人物と意味不明にカッコつけたセリフ、そして意味不明にカッコつけた演出は、日本人が日本を舞台に演じると、どんなに頑張っても「コント」にしか見えません。
更にエンディングのバーのシーンに至っては、笑わせようとしているとしか思えないトンデモぶり。まぁ、これはこれで話 (笑い) のネタにするために一度は観ておいてもいいかなと思えますが。
そして全編通して違和感があったのは、主人公とその追われている元相棒の2人が不自然なまでにゲイゲイしいこと。あれならいっそのこと本当に同性愛関係という設定にしちゃった方がよっぽど納得できると思うんですけどね。
とにかく、一体全体、角川春樹という人は何を考えてこんな映画を作ったのか本当に不思議でなりません。