「ノーボーイズ,ノークライ」('09) | Marc のぷーたろー日記

「ノーボーイズ,ノークライ」('09)

ノーボーイズ、ノークライ [DVD]/妻夫木聡,ハ・ジョンウ
¥4,935
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どん底ギリギリの生活をしている日韓2人の青年の交流を描いた日韓合作映画です。主演は妻夫木聡さん、ハ・ジョンウさん、共演はチャ・スヨンさん、イ・デヨンさん、徳永えりさん、柄本佑さん、あがた森魚さん、貫地谷しほりさん他。

Wikipedia「ノーボーイズ,ノークライ」


ダメな映画だとは思わないんですが、しっくり来ない違和感が最後まで拭えない映画でした。

まず妻夫木聡くん扮する主人公の日本人青年のキャラクターに一貫性が全くないのが致命的でした。例えば、序盤の何を考えているか分からないクールなキャラクターと終盤の韓国人のような激しい感情表現にはギャップがあり過ぎます。またシーンごとに人格がくるくる変わったように見えるなど、とにかく掴みどころがなく、そのため最後まで感情移入できなかったのです。この一貫性のなさは「韓国人監督が演出する日本人」だからなのかもしれませんが、もうちょっと自然な描き方をして欲しかったです。

更に、ストーリーはかなりご都合主義な展開で、例えばヤクザ(?)に追われて逃げているはずなのに、エラくのんびりしているなど、不自然さ満載。

とにかくストーリー展開にも登場人物たちの言動にも付いて行けない映画でした。


この映画で新鮮な発見があったとすれば、妻夫木くんの妹を演じた徳永えりさんが今までのイメージとは真逆のキャラクターを演じていたこと。あまりにイメージの違う役柄なので、最初は彼女だと全く気がつきませんでした。また、お気に入りの名脇役イ・デヨンさんの日本語がなかなか渋くて良かったというのも印象的でした。