「クヒオ大佐」('09) | Marc のぷーたろー日記

「クヒオ大佐」('09)

クヒオ大佐 [DVD]/堺雅人,松雪泰子,満島ひかり
¥3,990
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1970年代から1990年代にかけて実在した結婚詐欺師「クヒオ大佐」を描いた犯罪コメディです。主演は堺雅人さん、共演は松雪泰子さん、満島ひかりさん、中村優子さん、新井浩文さん、児嶋一哉さん、安藤サクラさん、内野聖陽さん、大河内浩さん他。

Wikipedia「クヒオ大佐」



ガッカリ orz


実際の「クヒオ大佐」については逮捕された時に様々なメディアで数多く取り上げられ、そのあまりのバカバカしさに大笑いしました。ですので犯罪コメディとしては、どう料理しても面白くなることが保証されているネタですし、堺雅人さんが本来持っている「何を考えているか分からない雰囲気」が詐欺師に合っているので、かなり期待していたんです。


ところが、実際に出来上がった映画はこれっぽっちも面白くない (^^;;;


コメディとして笑わそうとしているのは分かります。が、呆れるほどテンポが悪いし、無駄に湿っぽくなっていて、日本映画としてはこんなもんかと思いつつも、もう少し予告編並みに軽妙なタッチで作れなかったのかと本当に残念。

犯罪コメディは軽妙さが重要で、お涙頂戴的「お湿り」は不要。こういう湿っぽさが日本映画のダメなところなんだよなぁと改めて見せつけられた思いがします。


それに、主人公がヘタレ過ぎて、総額で 1億もだまし取った詐欺師には到底見えません。映画の中で実際に騙せたのは 2人だけですし、それも大して金を持っているわけでもない平凡な女。騙された女の哀れさばかりが際立ってしまい、笑うに笑えないんです。


メインキャストを始め、脇を固める新井浩文さんや安藤サクラさん、アンジャッシュの児嶋一哉さんが良かったので、観て損したということはありませんでしたが、期待が大きかった分、落胆は大きかったです。