「闇金ウシジマくん」('10)
- 闇金ウシジマくん ディレクターズカット版 DVD-BOX/山田孝之,片瀬那奈,崎本大海
- ¥11,970
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闇金を題材にした真鍋昌平さんの人気漫画をドラマ化した作品です。主演は山田孝之さん、共演は片瀬那奈さん、やべきょうすけさん、崎本大海さん他。
→ MBS「闇金ウシジマくん」ドラマ公式サイト
→ Wikipedia「闇金ウシジマくん」
期待が大きかった分、物足りなさが…。これなら深夜のドキュメンタリー番組の方が闇金の恐ろしさが伝わって来ます。やはり、深夜とは言え、ドラマとしてはこのくらい「マイルド」にしないといけないんでしょうね…。救いのある「いい話」でこじんまりとまとまっちゃってるし。それに細かいところで (尺の時間的制約もあるのでしょうが) 「それはありえないでしょ…」という現実離れした描写があったのも残念。この題材は可能な限り「現実感」のある形で映像化しないと、単なる絵空事に見えてしまい、闇金の恐ろしさが伝わらないだけでなく、ヘタをすると闇金の存在を肯定することにもなりかねませんから。
原作をほとんど読んでいないので原作と比較する気はありませんが、それでも最後まで丑嶋社長を山田孝之くんが演じる必然性が分かりませんでした。山田くんの演技自体は別にいいんです。まばたきを極端に減らした表情など、与えられた役を彼なりに演じているとは思います。でも、丑嶋社長のキャラクターは、存在そのものに威圧感があり、何を考えているか分からない大男であれば、誰でも務まるような役。極端に言えば、演技の素人でも、プロレスラーなどの格闘家が演じた方がむしろ自然に見えるキャラクター。セリフも出番も多いわけではない、ストーリーの中心というわけでもない、単なる狂言回しですから。
何故、そんな役を小柄な山田くんが演じる必要があるのか、何か特別な理由があるんだろうと思って観ていたんですが、ストーリーはもちろん、役のキャラクター、見せ方、どれをとっても、これといった理由は見出せず。特に、脇に山田くんより大きな女優を配し、山田くんを一段と小さく見せているのはまったくもって理解不能。
これはこれでアリだとは思いますが、釈然としないものが残るドラマでした。
ところで、脇で風俗嬢を演じていた AV女優たち。確かにAV女優としては可愛いのですが、テレビドラマで観ると、相当に見劣りすることがよく分かりました (^^;;;
やっぱり普通の「女優」さんというのは AV女優と比べれば圧倒的に美しい人たちなんだなぁと (^^)