「逃亡弁護士」('10)

殺人の罪を着せられた弁護士の活躍を描いた人気漫画「逃亡弁護士 成田誠」を上地雄輔さん主演でドラマ化した作品です。共演は石原さとみさん、北村一輝さん、矢田亜希子さん、佐藤二朗さん、豊原功補さん、光石研さん他。

→ 関西テレビ「逃亡弁護士」公式サイト
→ Wikipedia「逃亡弁護士」



ゲスト出演者がかなり僕好みで、それなりに楽しめたんですが、ドラマそのものには全くハマりませんでした (^^;;;

その最大の原因は、主人公が逃亡犯なのに、全く緊迫感がなかったこと。整形したわけでもなければ、変装するわけでもなく、素顔で街中をうろつき、アカの他人の法律相談にのるなど、いくらなんでもこれで捕まらないなど、今の情報化社会ではありえないですし、警察をバカにし過ぎ。

もちろん、主人公が「泳がされていた」という設定があったからですが、その設定はあくまで最後に明らかにされるものであり、ドラマを観ている側が最初からそのことに簡単に気付いてしまうようではダメ。もう少し、逃亡犯としてのギリギリの緊迫感を見せて欲しかったです。


主演の上地雄輔くんは、あまりに「おバカタレント」イメージが強すぎて、最後まで「弁護士」には見えませんでしたが、「バカ」が付くくらいのお人好しな雰囲気は合っていましたし、予想よりは悪くなかったです。演技そのものはまだ拙いところはあったものの、熱演ぶりには誠実さが感じられましたし。


物語自体のオチには釈然としないものはありますが、そもそもリアリティのある話ではないですし、娯楽作品としてはこんなもんかなと思います。