「ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜」('09) | Marc のぷーたろー日記

「ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜」('09)

ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ [DVD]/松たか子,浅野忠信,室井滋
¥4,935
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太宰治の小説「ヴィヨンの妻」を松たか子さん、浅野忠信さん主演で映画化した作品です。共演は室井滋さん、伊武雅刀さん、広末涼子さん、妻夫木聡さん、堤真一さん、光石研さん、新井浩文さん他。モントリオール世界映画祭で最優秀監督賞を受賞した他、松たか子さんが日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめとする様々な賞を受賞しています。

Wikipedia「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」



太宰治って大嫌いなんです。ナルシスト臭がキツすぎるし、ダメな自分の自己弁護に終始した醜さとか、読んでいて反吐が出ます。まさに「中二病」そのもの。中学生ならいろいろと共感も出来るんでしょうけど、いい大人からしたら「けっ!!」としか思えません。

なので当然ながら、この映画も観ていてイライラムカムカするばかり。

何故観たのかと言えば、キャストの豪華さに惹かれたから。特にお気に入りの光石研さんと新井浩文さんがほんのワンシーンだけ出演しているという贅沢さ。まぁ、この二人でなくてもいいような役でしたけどね (^^;;;

また、1946年当時の東京を再現したセットや汽車など、映像は良かったです。


それにしても、何故21世紀の今、この原作を映画化したんでしょう。いわゆる「ダメンズウォーカー」な女は今の時代にもいるので、その点では現代に通じる部分もない訳ではないんでしょうけど、それでも今の時代に受け入れられる内容とは思えないんです。事実、賞を取っている割に興行的にはさほど成功したわけではないですし。

観ていて、そんなことばかり考えてしまいました (^^;;;