「悪夢探偵」('07) / 「悪夢探偵2」('08)
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塚本晋也監督によるホラー映画です。主演は松田龍平さん。
→ Wikipedia「悪夢探偵」
→ Wikipedia「悪夢探偵2」
設定や見せ方は面白いなぁと思いました。
1作目がオカルトホラーサスペンスだったのに対して、2作目は純粋なホラー映画。主人公は同じですが、ストーリーも雰囲気も完全な別物で、その違いそのものも面白く観ることが出来ました。
また、ホラーとしては2作目の方が僕は怖く感じました。1作目はスプラッタ要素が強くて残酷描写が多いので、それを怖いと感じる人もいるんでしょうが、僕は2作目の、残酷描写はほとんどないもののジワジワと追いつめる「日本の怪談」のような世界観がとても不気味で
![グッド!](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/187.gif)
特に2作目は主人公の母親を演じた市川実和子さんといい、ヒロインを演じた三浦由衣ちゃんといい、ルックス自体が不気味なので、その存在感だけで恐怖感をかなり煽られたように感じました。
それに「夢の中に侵入する」「夢が示唆する潜在意識」といったコンセプトや、「悪夢」を表現した映像面も興味深く、最近公開された映画「インセプション」('10) とかなり似通った設定ですが、僕は「悪夢探偵」の方が好みです。
ただ、ストーリーそのものにはあまり新鮮味は感じませんでしたし、特に驚くようなものはありませんでした。釈然としない部分も多いですし。
とにかく、この作品は塚本晋也監督が見せる「悪夢」のイメージを映像として楽しむものなのだと思います。あまりストーリーそのものを楽しむような作品ではないでしょう。
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