「リリイ・シュシュのすべて」('01) | Marc のぷーたろー日記

「リリイ・シュシュのすべて」('01)

リリイ・シュシュのすべて 通常版 [DVD]/市原隼人,忍成修吾,伊藤歩
¥4,935
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現代の少年問題を題材にした岩井俊二監督の青春映画です。主演は市原隼人さん、共演は忍成修吾さん、蒼井優さん、伊藤歩さん、大沢たかおさん、稲森いずみさん他。

Wikipedia「リリイ・シュシュのすべて」




中二病全開


当時既に 30代後半だった男 (岩井俊二) がこれを撮ったと思うと、かなり気持ち悪いです。


言わんとしていることは分かります。

映像も美しいです。

出演者の多くが、その後活躍している若手俳優であることから、キャスティングに当たって「先見の明」があったことは確かでしょう。


が、「だから?」としか言いようのない、何のメッセージもなければ、ただ不快なだけのエピソードを意味もなくただ繋げてダラダラと垂れ流しているだけ。しかも、それが 2時間半近くもあるんですから、観ている方は「苦行」でしかないです。

現実にも起こりうる様々な事件を立て続けに 1つの場所で起こさせることで、逆にリアリティを失っている点をはじめ、少年問題を単なる扇情的なネタとして扱っているだけの悪趣味ぶりは、人としてどうかしています。


現役中学生ならともかく、30代にもなってこんな趣味の悪い映画に心ふるわせてしまうような情けない大人にだけはなって欲しくないです。この映画は「悪趣味」として切り捨てるべき映画です。