「ドロップ」('09) | Marc のぷーたろー日記

「ドロップ」('09)

ドロップ スタンダード・エディション [DVD]/成宮寛貴,水嶋ヒロ,本仮屋ユイカ
¥3,990
Amazon.co.jp

タレント・品川祐さんが品川ヒロシ名義で出版した自伝的小説を、自ら脚本・監督を担当し映画化した青春映画です。主演は成宮寛貴さん、共演は水嶋ヒロさん、波岡一喜さん、中越典子さん、上地雄輔さん、本仮屋ユイカさん他。

Wikipedia「ドロップ (小説)」



お笑いタレントによる初監督作品にしては、さほど奇をてらったところのない無難な出来だったと思います。昭和が舞台というせいもありますが、30年くらいまえの大映ドラマのような内容で、それが今の若い人にはむしろ新鮮に映ったのかもしれません。

が、全体を通して不快感しか残らない映画でした。

ヤンキー映画を否定するつもりはありませんが、素手ならともかく、金属バットなどの「凶器」で相手を平気で殴りつけたり、「そう簡単に人は死なない」などという、どう考えても人として許せないセリフが何度も出て来たり、あげくの果てには、テーマにも何にも繋がらない、単なるお涙頂戴のためだけに安易に人の死を利用したりするなど、品川ヒロシという人間の人格を疑わざるを得ないポイントが多過ぎました。

タレントの品川祐さんに対しては比較的好感を持っていたのですが、この映画を観て、少なくとも僕の価値観に照らして自分とは全く相容れない種類の人間であることだけはよく分かりました。今後、彼の作品を観ることはないでしょう。