松本清張生誕100年記念スペシャルドラマ「霧の旗」('10) | Marc のぷーたろー日記

松本清張生誕100年記念スペシャルドラマ「霧の旗」('10)

松本清張生誕100年を記念して作られたスペシャルドラマです。主演は現代劇初主演となる市川海老蔵さん、共演は相武紗季さん、東貴博さん、戸田菜穂さん、中井貴一さん、津川雅彦さん他。

日本テレビ「霧の旗」
Wikipedia「霧の旗」


海老蔵さんの現代劇初主演ということに興味を持って観たのですが、お笑い芸人やバラエティタレントを多く起用した配役とそれに反して極端に重々しい音楽のせいで、コントにしか見えないシーンが多くてガックリ orz

ドラマの制作費が不況のせいで大幅に削減されてるとは聞きましたが、まさにその「節約」感でいっぱい。

また舞台を現代に置き換えたせいで、主人公の生い立ちが不自然だし、ヒロインの復讐も説得力がない。いくら「格差社会」とは言っても、21世紀の日本人の感覚とはかなりずれています。

これまでも何度も映像化されている作品ですが、今回の海老蔵さんが大塚弁護士役としては最も若いようで、それも違和感。この役は設定から言っても、40代以上でないと説得力がないと思います。まぁ、海老蔵さんは若いけれども貫禄があるので、何とか観られましたけど…。

自分の好みで言えば、主人公の弁護士は佐藤浩市さんで、復讐するヒロインが戸田菜穂さんだとしっくり来るかな。


思ったよりは海老蔵さんの現代劇に違和感はありませんでしたし (でもちょっとヘン)、相武紗季ちゃんも頑張っていましたが、せめて脇のキャストをもうちょっと充実させてくれていればと残念でなりませんでした。