「カメレオン」('08) | Marc のぷーたろー日記

「カメレオン」('08)

カメレオン [DVD]/藤原竜也,水川あさみ,塩谷 瞬
¥5,040
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松田優作さん主演で企画されたまま実現しなかった脚本を改めて現代を舞台にして書き直して復活させたバイオレンスアクション映画です。主演は藤原竜也さん、共演は水川あさみさん、塩谷瞬さん、豊原功補さん、波岡一喜さん、菅田俊さん、岸部一徳さん他。

Wikipedia「カメレオン (映画)」




生温っ!!


そして


古臭っ!!



藤原くんファンの女性客を意識したのかは分かりませんが、良く言えば「ソフト」、でもバイオレンスアクションとしては生温過ぎてハラハラもドキドキも何もありませんでした。バイオレンス描写があっさりし過ぎているせいもありますが、アクションに迫力がなく、「リアルな必死さ」が感じられないので、「殺陣を頑張ってやってます」という作り物感がありありでシラケるばかり。

それに本来はシリアスなはずのシーンで笑わせようとしてるとしか思えない演出がなされているのも理解不能。例えば、バイクを身体を張って止めようとするシーンなんて、あれは「コント」ですか?

また、そもそも藤原くんの丸顔童顔では、いくら演技を頑張ったとしても、この役には無理があります。もっと見るからに「ヤバそう」なシャープでハードなルックスの役者さん、例えば松田龍平さんみたいなタイプでなければ説得力がないでしょう。ヒロインも、水川あさみさんが配されてる理由が最後まで分かりませんでした。


更に内容も、1970年代ならともかく、とても21世紀を舞台にしているとは思えない古臭さ。

同じ脚本でも、1970年代に松田優作さん主演で作っていれば、もうちょっと観られる映画になっていたのかもしれませんが、それにしても…。


脇に菅田俊さんや趙珉和さんといったハードボイルドが似合う役者を揃えていながら、こんな出来になってしまったのは残念でなりません。