「落語娘」('08) | Marc のぷーたろー日記

「落語娘」('08)

落語娘 [DVD]/ミムラ,津川雅彦,益岡徹
¥4,935
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子どものころからの夢を叶えて噺家になった女性の姿を描いた映画です。主演はミムラさん、共演は津川雅彦さん、増岡徹さん、伊藤かずえさん他。


同じ落語を題材にした映画「しゃべれども しゃべれども」('07) よりは僕好みでした。ミムラさんは和服が似合いますし、明るいイメージで女性噺家の雰囲気にも合ってますし。

でも最後まで観て、「このストーリーのタイトルがなんで落語娘なんだろう?」とちょっと疑問に感じました。確かに序盤は封建的で男尊女卑、セクハラが当たり前の噺家の世界で奮闘する女性主人公の姿が描かれていますし、その後も主人公の目線でストーリーが展開してはいるんですが、ストーリーの主軸は師匠の平佐 (津川雅彦さん) が禁断の噺「緋扇長屋」に挑むという物語。オチとして弟子が女であるという設定を活かしていますが、ちょっと弱いんですよね。「落語娘」というタイトルにはちょっと違和感がありました。

でもそれは些末なこと。

「緋扇長屋」を再現したシーンに出演している役者さん、特に女優さんの演技が「…」なのにはかなり興ざめでしたが、全体としては昔ながらの「日本の怪談」要素を上手く取り入れた娯楽映画として、そこそこ楽しめました。


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