夏樹静子・作家40年記念サスペンス特別企画「Wの悲劇」('10) | Marc のぷーたろー日記

夏樹静子・作家40年記念サスペンス特別企画「Wの悲劇」('10)

1984年の薬師丸ひろ子さん主演の映画で有名な夏樹静子さんの代表作を豪華キャストでドラマ化した作品です。主演は菅野美穂さん、共演は香川照之さん、真矢みきさん、中村橋之助さん、谷村美月さん、成宮寛貴さん、池内淳子さん、津川雅彦さん、江守徹さん、武田鉄矢さん、小日向文世さん、宮藤官九郎さん、温水洋一さん他。

TBS「Wの悲劇」公式サイト
Wikipedia「Wの悲劇」





笑うしかありませんでした (^O^)


30年近く前に書かれた原作を現代風に且つ「コミカルに」脚色したことは分かります。武田鉄矢さん扮する「無能な警察署長」とか主人公のキャバクラ時代の衣装だとか、狙ってる笑いは別にいいんです。死体役を「怪演」した津川さんも「わざと」でしょうし。

ただ、それ以外に「失笑」しちゃう部分が多過ぎて、「ミステリー」として観ることができませんでした (^^;;;

例えば、「小学生が描いたのか?」と言いたくなるヘタクソな肖像画とか、クライマックスシーンの演劇調な演技と演出とか、そこは笑わせるところじゃないだろう? というところでことごとく笑わせてくれる (^o^)

キャストも確かに豪華と言えば豪華なんですけれど、どの配役も微妙に「間違って」いて、そこも笑えるポイント。例えば、「女将さん」イメージの強い池内淳子さんが大金持ちの大奥様役とか、逞しいイメージの真矢みきさんが男なしでは生きられないか弱い女役とか、演技派ではあるけれどお世辞にもイケメンとは言えない香川照之さんがクールな二枚目役とか、貧乏&薄幸イメージの谷村美月ちゃんがお嬢様役とか、ことごとくイメージとかけ離れた役で、それはそれで新鮮ではあるんですけど、ここまで違っていると、キャスティングのセンスを疑ってしまいます。


こんなわけで失笑ばかりではありましたが、これはこれで「面白かった」ので僕はいいんですけど、原作者である夏樹静子さんは本当にこれで良かったんですかね (^^;;;

だって、これじゃあ


「Wの喜劇」