「行列48時間」('09) | Marc のぷーたろー日記

「行列48時間」('09)

藤田宜永さんの小説「喜の行列 悲の行列」を國村隼さん主演でドラマ化した作品です。共演は渡辺いっけいさん、佐野史郎さん、森下愛子さん、平愛梨さん、金田明夫さん、長谷川初範さん、かたせ梨乃さん他。

NHK「行列48時間」公式サイト
Wikipedia「喜の行列 悲の行列」


國村隼さん主演ということで気にはなっていたのですが本放送時に第1話を見逃してしまって悔しい思いをしていたんです。それが年末に集中放送があったので、ようやく全話観ることができました (^^)v




超面白かった v(^O^)v


ここ最近観たコメディドラマとしては最高。登場人物たちのキャラクターが濃過ぎるとか、警察が間抜け過ぎるとか、誘拐犯の犯行計画が穴だらけだとか、いろいろとリアリティのないところは気になるんですのが、コメディとしては許容範囲。

様々な偶然と思い込みが笑いとともに物語を混沌とさせ、でも最後はすっきりとまとまるというストーリー展開の秀逸さは見事。その中に主人公である「中年男」の中年ならではのペーソスを笑いとともに混ぜ合わせ、普段ドラマを観ないような中年男性でも楽しめる娯楽に徹した傑作コメディです (^^)v


予備知識としてお気に入りの國村さんが主演していること以外に何も知らない状態で観始めたので、最初は「國村さんが普通の中年オヤジ? ちょっと渋過ぎ&コワモテ過ぎないか?」と思ったのです。でも物語の展開で納得。ちょっとコワモテだからこそ、このねじれたストーリーが成立してるんですね。しかも國村さんの、ペーソスを感じさせる軽妙なコメディ演技も秀逸で、これは國村さんの代表作になったといっていいんじゃないでしょうか?


他にも、お気に入りの金田明夫さんの熱演ぶりも、本当は気の毒なんだけど、どこかコミカルに見えるキャラクターにピッタリだし、佐野史郎さんの怪しさは言わずもがな。長谷川初範さんの女たらしの役とか渡辺いっけいさんの無能な上司 (管理官) 役など、定番過ぎて意外性がない配役ですが、その分、安心して観られます。また、刑事役で出演している伊藤正之さんや小林すすむさんも地味ながら、持ち味を活かした配役でグッド!

カット割りの多さや大仰な効果音の使い方など、「共同テレビのコメディっぽいなぁ」と思って、エンドクレジットを見たら、制作に「共同テレビ」の名前が。NHK のドラマっぽい感じがしなかったのも納得。

とにかく、未見の方は機会があれば是非 (^^)



超お勧め (^^)v