「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」('07)
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本谷有希子さんの戯曲を佐藤江梨子さん主演で映画化した作品です。共演は佐津川愛美さん、永作博美さん、永瀬正敏さん他。本作で永作博美さんが数々の映画賞で助演女優賞を受賞しています。
→ Wikipedia「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
不思議な映画でした。
正直なことを言えば、非常に不快極まりない映画で、ブラックコメディなのは分かりますが、僕には一か所も笑える個所はありませんでした。観ていてイライラすることが多いので、恐らく二度と観ることはないと思います。
「じゃあ、駄作なのか?」と聞かれれば、「駄作ではない」と答えます。
色使いを工夫した映像も美しいですし、役者陣の体当たりの演技も見事。特に数々の賞を受賞した永作さんのこれまでのイメージとは異なるキャラクターは新鮮。また、不快なのに観終わった後に不思議な「爽快感」を感じてしまうところもいいですし、とにかく「見せ方」の巧さを感じさせる映画でした。
ただ、元々のストーリー自体が僕には下品で悪趣味にしか感じられなかったんです。
とにかく好みの分かれる映画だと思います。僕の趣味には全く合いませんでしたが、気に入る人も多いと思います。