「風が強く吹いている」('09) | Marc のぷーたろー日記

「風が強く吹いている」('09)

箱根駅伝を題材にした三浦しをんさんの同名小説を小出恵介さんと林遣都さん主演で映像化した青春映画です。共演は中村優一さん、川村陽介さん、斉藤慶太さん、斉藤祥太さん他。また、カメオで寺脇康文さん、近藤芳正さん、高橋ひとみさん、鈴木京香さんが出演し、和久井映見さんが声だけの出演をしています。

原作感想
舞台版感想
Wikipedia「風が強く吹いている」
映画「風が強く吹いている」公式サイト


まず舞台版の WOWOW での放送を観て感動、その後原作を読んで感動、そして映画を観て



号泣 (ToT)


この手の「スポーツ青春映画」が大好きな僕の好みにどんぴしゃで、ストーリーを知っていることもあって、映画の序盤からうるうるしてしまい、箱根駅伝のシーンからはずーっと泣きっぱなし (ToT)

少し冷めた目で観ると、舞台版や原作に比べて時間的制約からキャラクターの描き方が不充分で、決して満足の行く出来ではないんです。

それでも何が良かったかと言えば、主演の小出恵介くんと林遣都くんの好演。これに尽きます。

この物語は、原作からしても、素人の集団が箱根駅伝に出場してしまう時点である意味「ファンタジー」であり、主人公のハイジ (小出恵介くん) もカケル (林遣都くん) もちょっと浮世離れしたキャラクター。少々「漫画的」とも言えます。それを物語として成立させるには、この主人公二人に「説得力」がなくてはダメ。その説得力を小出くんも林くんも無理なく自然に表現しているのが素晴らしいのです。


実は、原作から抱いていた僕のイメージでは小出くんも林くんもちょっと違うんですが、実際に観てみると全く違和感がありませんでした。

常に穏やかな優しさで部員たちを包み込む包容力の塊のようなハイジを、小出くんが奇をてらうことなく素直に自然に演じていてグッド!

また走るために生まれて来たような天才ランナー・カケルの「ランナーとしての美しさ」を、林くんが見事に表現。まさに風のように飛ぶように走る姿は見事としか言いようがありませんでした。これまで何度もスポーツ映画の主人公を演じて来た林くんだけあって、アスリートとしての説得力はグッド!

とにかく、主演二人の好演ぶりだけでも充分に観る価値があります。

スポーツ青春映画が好きな方には是非観ていただきたい映画です。


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