「オトメン(乙男)」('09) | Marc のぷーたろー日記

「オトメン(乙男)」('09)

菅野文さんによる同名漫画を岡田将生さんと夏帆さん主演でドラマ化したラブコメディです。共演は木村了さん、瀬戸康史さん、佐野和真さん他。

フジテレビ「オトメン(乙男)」公式サイト
Wikipedia「オトメン(乙男)」

1話から 8話までは土曜の深夜枠、9話以降は火曜21時枠という変則的なスタイルで放送されましたが、何となぁ~く最初から最後まで観てしまいました (^^;;;

普通ならまず観ることはないであろうドラマだったんですが、岡田将生くん、夏帆ちゃん、木村了くん、佐野和真くんという注目の若手俳優が共演という、ただそれだけの理由で観たんです。
とにかく、とことん「スターダストプロモーション」なドラマですね。岡田くん、夏帆ちゃん、佐野くん、それに主題歌が柴咲コウさんだなんて (^^)
でも…。



超つまんね。


こういう現実離れしたマンガチックな内容は実写だとキツいです。もちろん主演の岡田くんがオーバーなくらいにマンガチックに演じてくれていれば、まだコメディとして観られたと思うんですけど、演技にメリハリがなくて、「オトメン」の設定が全く活きていなかったのが致命的。

また無駄に多くの芸人を起用したために、ドラマじゃなくてコントにしか見えなかったことや、その芸人を使ったエピソードが単なる「いじめ」にしか見えなくて、不快極まりなかったのもダメ。

更に、いろいろなドラマや映画のパロディが、とてもこのドラマが対象としている 10代の女の子たちには元ネタが分からないようなものばかりで、一体何がしたくてこのドラマを作っているのか全く分かりませんでした。単なる作り手側の自己満足以外の何ものでもありません。それでも「クローズZERO」のパロディは悪くなかったですけどね。

とにかくいいところがほとんどない (^^;;;

結局、このドラマを観て良かったと思えたのは、木村了くんが達者だなということ。もともと演技はしっかりしているし、コメディセンスもあるので期待通りと言えば期待通りなんですが、改めて「上手いな」と感じました。特にこの手の現実離れしたキャラクターを演じるのに、彼の浮世離れしたルックスも合ってますし。とは言うものの、ドラマとしての出来がダメなので、単なる「無駄遣い」にしかなっていなかったのが残念です。