「フィッシュストーリー」('09) | Marc のぷーたろー日記

「フィッシュストーリー」('09)

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伊坂幸太郎さんの同名小説を、同じく伊坂作品である「アヒルと鴨のコインロッカー」('07) の中村義洋監督をはじめとする同じスタッフによって映画化した作品です。出演は、伊藤淳史さん、高良健吾さん、多部未華子さん、濱田岳さん、森山未來さん、大森南朋さん他。

Wikipedia「フィッシュストーリー」

原作は未読なので、まずは原作を先に読んでからと思っていたのですが、先に映画に手を出してしまいました (^^;;;





すっきりしました (^^)


予告編の謳い文句に間違いはありませんでした (^^)

シュールな状況におかれた普通の人々の姿を乾いたタッチで、でも優しく温かく描くという典型的な伊坂作品の世界観を上手く再現しています。また単なる小説の映像化というだけでなく、映像的な面白味もそれなりに加えられていて、なかなか楽しめる映画でした。


主に 4つの時代を並行して描かれている本作の中で、まず印象的だったのは 1975年を舞台にしたパンクバンド「逆鱗」のストーリー。

主人公を演じた伊藤淳史くんが珍しく(!) ヘタレでないキャラクターを演じていてとても新鮮。血の気が多く喧嘩っ早いが仲間から慕われている兄貴分であるバンドリーダー。ちょっと違和感がないではありませんでしたが、好演していたと思います。

もう 1編は 2009年を舞台にしたシージャックのストーリー。ヒロインの多部未華子ちゃんはちょっとキャラクターに「?」という部分があってあまり魅力的には思えませんでしたが、とにかく「正義の味方」役の森山未來くんの身体能力の高さを存分に堪能できます。さすがダンスで鍛えただけあって、キレのあるアクションにはため息ばかり。

1982年を舞台にしたヘタレ大学生のストーリーは、主人公を演じた濱田岳くんが好演はしているんですが、いかにもなキャラクターでちょっとイマイチだったかな…。

2012年を舞台にしたレコード屋の話は大森南朋さんと石丸謙二郎さんの対照的な演技が印象的。


これらの 4つのストーリーがほとんど無関係に見えながら、最後の最後に 1本のストーリーとして繋がったときの爽快感たるや、ここ最近観た映画の中でも抜群!!

「こんな奇跡はありえないんだろうけど信じてみたいよね」って素直に思えます。


原作をまだ読んでいないので、エラそうなことは言えませんが、伊坂作品の世界観が嫌いでなければ、それなりに楽しめる映画だと思います。

近いうちに、原作も読もうと思います (^^)v
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