「いつか読書する日」('04) | Marc のぷーたろー日記

「いつか読書する日」('04)

いつか読書する日 [DVD]
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田中裕子さんと岸辺一徳さんによる切ない大人のラブストーリーです。共演は仁科亜季子さん、香川照之さん、渡辺美佐子さん他。


エラく地味なキャストだなぁとあまり期待しないで観たのですが、悪くなかったです。

「悲恋」を描くことを前提にしすぎた個々のエピソードの不自然さが鼻につくとか、原作・脚本そして監督が男性だからと言うのもあるのでしょうが、登場する女性たちが少々「男にとって都合が良い」キャラクターに感じられて共感しにくいところがあるとか、いろいろと不満はあるのですが、それでも心に染み入るものがある映画でした。

決して「面白い」わけでも「感動で号泣」というわけでもないですし、「そのエピソードは本当に必要なの?」と思うことがしばしばあるなど、少々わかりづらい部分もあるので積極的に他人に勧めようとは思いません。

それでも主演の田中裕子さんの自然な演技の素晴らしさだけでも充分に観る価値はあると思います。また岸辺一徳さんが、いつもとは少々毛色の違う役どころで、若干の違和感もありますし、僕のセンスから言うと、別の役者さんのほうが説得力があったんじゃないかなぁと思わないではないですが、なかなか好演しています。