「カムイ外伝」('09)
白土三平さんの人気漫画を松山ケンイチさん主演、宮藤官九郎さん脚本で崔洋一監督によって映画化した作品です。共演は小雪さん、大後寿々花さん、小林薫さん、伊藤英明さん、佐藤浩市さん他。
→ 映画「カムイ外伝」公式サイト
→ Wikipedia「カムイ外伝」
原作漫画はちょっとしか読んだことがありませんが、テレビアニメ (再放送) は大好きで子供時代は相当にハマって観ていました。
でも予告編を観る限りでは、思ったほど違和感がなかったですし、キャストはなかなか豪華だし…。ということで、あまり期待し過ぎないように予備知識をほとんど入れずに観に行きました。
アクション映画としては面白かったです (^^)
アクション、というよりも「動」のイメージがほとんどない松山くんのアクションは新鮮でしたし、思ったよりも悪くない。また、僕がちょっと苦手としている彼の独特のセリフ回しも、セリフ自体が少ないので気にならなかったですし。
「いかにも」な CG が多用されていたり、明らかに「合成」と分かってしまうショボイ映像に
となってしまうことは多々ありましたが、アクションエンタメ時代劇として、最後までそれなりに楽しめました (^^)
小林薫さんや金井勇太くんをはじめとする脇を固める役者さんの充実ぶりも見応えがありましたし、特に佐藤浩市さんの「バカ殿」はかなり新鮮 (^o^)
ただ、最後まで観終わった後に、
救いのない、やるせないストーリーの終わらせ方は確かに「カムイ外伝」っぽい。
でも、僕が「カムイ」に対して抱いているキャラクターイメージとは違うキャラクターだったんです。これは松山くんの演技の問題ではなく、そもそもの脚本上のキャラクターが「カムイ」じゃないんです。
僕の「カムイ」のイメージはとにかく「クール」。感情をほとんど、というよりも全く表面に出さないけれど、それでも観ている側に優しさや悲しさといった人間らしさをじんわりと感じさせるというイメージ。
ところが映画の「カムイ」は、確かに一見「クール」なんですけど、人間的な感情や弱さをかなり表面に出しているんです。これは映画化にあたって共感を得やすい、分かりやすいキャラクターにしたということなのかもしれませんが…。
また、南の島で撮影したせいで、水墨画のような世界観からかけ離れた明るい画面のタッチになっていることにも少し違和感がありました。
なのでこの映画は、「カムイ外伝」の基本設定を使った別キャラクターによる別作品と思って観た方が良いんじゃないかと思います。
残酷でグロテスクなシーンも多いので、万人にはお勧めしませんが、原作にこだわらずに観られる人であれば充分に楽しめるんじゃないでしょうか (^^)
→ 映画「カムイ外伝」公式サイト
→ Wikipedia「カムイ外伝」
原作漫画はちょっとしか読んだことがありませんが、テレビアニメ (再放送) は大好きで子供時代は相当にハマって観ていました。
因みにテレビアニメは「サザエさん」の前番組 (日曜18:30~19:00 フジテレビ) だったんですよね (^^)そんなこともあって実写映画化が決まり、カムイを松山ケンイチくんが演じるということには複雑な気持ちだったんです。松山くんは好きな役者さんですが、僕の持っているカムイのイメージとは全然違うので。
でも予告編を観る限りでは、思ったほど違和感がなかったですし、キャストはなかなか豪華だし…。ということで、あまり期待し過ぎないように予備知識をほとんど入れずに観に行きました。
アクション映画としては面白かったです (^^)
アクション、というよりも「動」のイメージがほとんどない松山くんのアクションは新鮮でしたし、思ったよりも悪くない。また、僕がちょっと苦手としている彼の独特のセリフ回しも、セリフ自体が少ないので気にならなかったですし。
「いかにも」な CG が多用されていたり、明らかに「合成」と分かってしまうショボイ映像に
![ダウン](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/175.gif)
小林薫さんや金井勇太くんをはじめとする脇を固める役者さんの充実ぶりも見応えがありましたし、特に佐藤浩市さんの「バカ殿」はかなり新鮮 (^o^)
伊藤英明さんだけは「?」という感じもしましたが、こういう役を演じるのは新鮮なので、その意味では面白かったです (^^)それに松山くんと大後寿々花ちゃんの共演というと、視聴率は振るわなかったもののカルト的な人気の高かったドラマ「セクシーボイスアンドロボ」('07) を思い起こさせますが、全く違うキャラクター&関係の役なので、そこも面白く観ることができました (^^)v
ただ、最後まで観終わった後に、
「あれ? でもこれって『カムイ外伝』だよね?」と思ってしまったことも事実 (^^;;;
救いのない、やるせないストーリーの終わらせ方は確かに「カムイ外伝」っぽい。
でも、僕が「カムイ」に対して抱いているキャラクターイメージとは違うキャラクターだったんです。これは松山くんの演技の問題ではなく、そもそもの脚本上のキャラクターが「カムイ」じゃないんです。
僕の「カムイ」のイメージはとにかく「クール」。感情をほとんど、というよりも全く表面に出さないけれど、それでも観ている側に優しさや悲しさといった人間らしさをじんわりと感じさせるというイメージ。
ところが映画の「カムイ」は、確かに一見「クール」なんですけど、人間的な感情や弱さをかなり表面に出しているんです。これは映画化にあたって共感を得やすい、分かりやすいキャラクターにしたということなのかもしれませんが…。
また、南の島で撮影したせいで、水墨画のような世界観からかけ離れた明るい画面のタッチになっていることにも少し違和感がありました。
なのでこの映画は、「カムイ外伝」の基本設定を使った別キャラクターによる別作品と思って観た方が良いんじゃないかと思います。
残酷でグロテスクなシーンも多いので、万人にはお勧めしませんが、原作にこだわらずに観られる人であれば充分に楽しめるんじゃないでしょうか (^^)
それにしても、エンディングにかかる倖田來未さんによる主題歌の作品とのミスマッチぶりには苦笑するしかありませんでした (^^;;;