「少年時代」('09) | Marc のぷーたろー日記

「少年時代」('09)

先日、日曜の夕方に放送された、昭和44年の郡上八幡を舞台にしたスペシャルドラマです。主演は小林廉くん、共演は佐藤江梨子さん、坂本昌行さん、熊谷真実さん、山田昌さん他。

フジテレビ「日曜スペシャルドラマ少年時代」



惜しいっ!!


とにかく、それしか出て来ないドラマでした。


題材やストーリーの基本ラインはとても僕好みなんです。

少年時代を単に「美しいもの」として描くのではなく、大人になる通過点として、大人のズルさや醜さに触れてとまどう姿をストーリーに盛り込んでいるのがいい。一般的に男子に比べて格段に「ませている」同年代女子の「大人的こズルさ」にショックを受ける少年の姿は微笑ましくも、ずきんと旨に響くし。

ここは、同じように昭和の少年時代を描いた映画「おっぱいバレー」('09) が、終始一貫して爽やかに「キレイ」な世界だったのと対照的です。

また少年が憧れる女性教師を、清楚な女性ではなく、カッコいいんだけど、ちょっとはすっぱな女性に設定されているのも新鮮。特にこの役を佐藤江梨子さんが好演していてグッド!

舞台となる郡上八幡の景色も美しく撮られていたし。


それだけに、いろいろと安っぽく仕上がってしまった本作が残念でなりません…。

もっと時間をじっくりかけて作っていれば、もっとずっといい作品になっただろうに…。


まず、主演の小林廉くんの演技があまりにぎこちなくて、最初から最後まで観ていてひっじょーに居心地が悪かった…。主人公の友人たちを演じた子役たちはなかなか好演していましたが…。

また坂本昌行さんの演技も中盤までは良かったんですが、終盤の演技は…。まぁ、これは彼の演技というよりは脚本と演出の問題でもあるんですけど、もうちょっと見せ方があったと思うんですよね…。


とにかく基本ラインは僕好みなので、これは原作を読んでみなくては、と思っています (^^)v
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