「眉山」('08) | Marc のぷーたろー日記

「眉山」('08)

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さだまさしさんの同名小説を常盤貴子さん主演でドラマ化した作品です。共演は富司純子さん、山本耕史さん、山本學さん、小市慢太郎さん他。

Wikipedia「眉山 (さだまさし)」

松嶋菜々子さん主演の映画版の方が有名だと思いますが、たまたま再放送されたものを観てみました。



「昭和だなぁ…」


悪い意味ではなく、こういうベタでストレートな悲恋物語ってもはや現代を舞台にしては描けないのかなぁと。

物語自体は「いい話」だと思います。

ただ、現代的な感覚、価値観で言えば、主人公の母が愛する男のことを思い「身を引く」姿は、生まれる子供に対して無責任にも見えるし、自分の悲恋に酔いしれている感じもしないではありません。

特に脚本が浅野妙子さんであることもあって、そのあたりの「ナルシスティックさ」がちょっと鼻についたことも事実。

それでも美しい「眉山」の映像を含め、とても「美しい物語」だとは思います。


ただ、どうしても違和感が拭えなかったのは、常盤貴子さんと山本耕史さんの並びの悪さ。実年齢以上に常盤さんの方がずっと年上に見えてしまって、年増女が若い男をたぶらかしているように見えてしまって仕方ありませんでした。これは意図的なものなんだとは思いますが…。

それに山本學さんが役の年齢に比べて老け過ぎているのもちょっと気になりました。富司さんが年齢に比べて若々し過ぎるせいもありますが…。

そんな中で、実は出演者の中で一番印象に残っているのは小市慢太郎さん。

実年齢よりも老けた役が多いようなイメージがあるのですが、このドラマでは「ごく普通の (ちょっと老けた) 好青年」を演じていて、めちゃめちゃ新鮮でした。でもあまりに新鮮過ぎて、「実は裏があるんじゃ…」と最後まで疑心暗鬼の目で見ちゃいました (^^;;;


いろいろと細かいところを気にし出すとキリがないんですが、そのへんを気にさえしなければ、ごく普通によくできた「美しい物語」です。機会があれば映画版も観てみようと思います (^^)
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