「殯の森」('07)
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河瀬直美監督がカンヌで審査員特別大賞を受賞した作品です。主演は、うだしげきさん、尾野真千子さん。
→ Wikipedia「殯の森」
河瀬監督がこの作品の前にカンヌで賞を取った「萌の朱雀」('97) がいかにもヨーロッパ人好みだけれど、監督の自己満足に過ぎない「超駄作」だったので、この映画にも全く興味はなかったのですが、たまたま観る機会があったので話のタネに観てみました。
思ったよりは分かりやすかったんですが、とにかく
キモっ!!
相変わらず、観ている側に理解してもらおうという気が全くない独りよがりの内容と演出は腹立たしい限りですが、それでも、まぁ「意図は分かる」という感じです。
何がキモかったかと言えば、主人公 2人の関係。
認知症の老人という設定の割には、全然枯れていなくて、まだ充分に「現役」な男と、若くピチピチして妙に色っぽい女の 2人の関係が生々しくて、ただただ「汚らわしい」ものにしか見えないんです。
これは恐らく監督の意図通りなんだと思いますが、それが僕には生理的な嫌悪感にしか繋がらなかったのです。
家族を失った男と女の再生の物語というのは分かりますが、表現の仕方が僕には全く受け入れられませんでした。
観るべきところがあるとすれば、奈良の自然の風景と田畑の緑の美しさだけでしょう。
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