「八月の狂詩曲(ラプソディ)」('91) | Marc のぷーたろー日記

「八月の狂詩曲(ラプソディ)」('91)

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村田喜代子さんの芥川賞受賞作品「鍋の中」を黒澤明監督が映画化した作品です。主演は村瀬幸子さん、共演は吉岡秀隆さん、大寳智子さん、鈴木美恵さん、伊崎充則さん、井川比佐志さん、根岸季衣さん他。リチャード・ギアが出演していることでも話題になりました。

Wikipedia「八月の狂詩曲」


黒澤監督の晩年の作品はあまり評価が高くないので、この映画もほとんど全く期待しないで観たのですが、予想よりは良かったです。

映画としては決して出来が良いとは言えないですし、観ていて「面白い」映画ではありません。

ただ、国際的に有名な黒澤監督の作品であれば世界中の人に観てもらえるということを意識した上で、黒澤監督が「日本人として世界中の人に訴えたいこと」をこの映画に込めたということが、よく分かる作品です。

この映画を観て、まず感じたのは、この映画が撮られて 20年近くが経った今となってはこういう映画を撮るのはもう無理なんじゃないかということ。

もう今の子供の親はもちろん、祖父母ですら戦争を知らない世代になっちゃいましたからね…。

説教臭さもあるので、積極的にお勧めすることはしませんが、親子で観るには「いい映画」なんじゃないかと思います。