「蜘蛛巣城」('57)
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シェイクスピアの「マクベス」を翻案した黒澤映画です。主演は三船敏郎さん、共演は山田五十鈴さん、千秋実さん、志村喬さん、佐々木孝丸さん他。
→ Wikipedia「蜘蛛巣城」
国内外で評価の高い映画ですが、元となった「マクベス」同様、僕にはかなり退屈な映画でした。
武時 (三船敏郎さん) の最期のシーンは凄まじくて画面に釘付けになっちゃいましたが、それ以外は睡魔と戦うことで精一杯 (^^;;;
当時「能」に関心を持った黒沢監督が「能」の表現を導入したそうで、確かに武時とその妻・浅茅 (山田五十鈴さん) の 2人のシーンは明らかに「能」そのもの。
それはそれで芸術的な価値は認めますが、映画の「絵」として観た場合は、死ぬほど退屈。しかも、その退屈なシーンが無駄に長いので、これで寝るなという方が無理。
映画的なダイナミックな映像もあるにはあるんですが、「能」をイメージした退屈なシーンが長過ぎて印象が薄いんです。
「マクベス」自体が僕には面白いと思えない内容なので、楽しめなかったのも仕方ないんですけど、もうちょっと面白味が加わっているかと思ったら、オリジナルの「マクベス」のまんまなんですもん…。
ところで、物語序盤の蜘蛛巣城の城主・都築国春を演じた佐々木孝丸さんって、千秋実さんの義父 (妻の実父)、つまり佐々木勝彦さんのお祖父さんなんですね。
→ Wikipedia「佐々木孝丸」