「69 sixty nine」('04) | Marc のぷーたろー日記

「69 sixty nine」('04)

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1969年の長崎県佐世保市を舞台にした村上龍さんの自伝的小説を、宮藤官九郎さんの脚本、「フラガール」('06) の李相日監督で映画化した作品です。主演は妻夫木聡さん、共演は安藤政信さん、金井勇太さん、太田莉菜さん、柴田恭兵さん他。

Wikipedia「69 sixty nine」

結構気に入りました (^^)

もっと 1969年の時代背景やイデオロギーが前面に出てるのかと思ったのですが、さほどではなく、比較的普通の青春映画として観ることができたのも良かったですし、キャストが多彩だったのがとにかくグッド!

メインの妻夫木聡くん、安藤政信さん、金井勇太くんの 3人も同級生役にしては年齢がばらばらですが、その他の高校生役も、加瀬亮さん、柄本佑さん、桐谷健太さん、新井浩文さん、水川あさみさん、与座嘉秋さんといったようにかなりバラエティに富んでいます。中にはどう見ても高校生役には無理のある人もいますが、不思議なことに意外にうまくかみ合っているんです (^^)

ただヒロインを演じた女の子が全然可愛くなかったのが…。

こういう男子高校生の青春モノにおけるヒロインには、いかにも男のエロい妄想をくすぐるような可愛らしさと可憐さ、そして色気が必要なのに、いずれの要素も欠けていてかなりガッカリ。もうちょっとキャスティングを考えて欲しかったです。
因みにヒロインを演じた太田莉菜ちゃんはお母さんがロシア人のハーフで、松田龍平くんの奥さんです。
また、編集の都合もあったのだと思いますが、つながりが悪く、唐突なシーンが多々あり、かなり「脳内補完」をしなければならないのはちょっと残念。


それでも、とにかくこの映画は、妻夫木聡くんの個性が非常に活かされている作品だと思います。

若手俳優の中では器用に様々なタイプの役をこなす妻夫木くんですが、やはりこういった天真爛漫で屈託のない明るくやんちゃな青年役が一番しっくり来ます。

この役を彼が演じなければ、ちょっと鼻に付くキャラクターになっていたはずですが、彼の雰囲気が映画自体も明るく爽やかにしていてグッド!

女子にはドン引きしちゃうようなお下劣シーンもありますが、妻夫木くんの爽やかさのおかげで、ギリギリ女性でも観られる内容になっているんじゃないかと思います (^^)