「叫」('06)
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役所広司さん主演のホラーミステリーです。共演は小西真奈美さん、葉月里緒菜さん、伊原剛志さん、オダギリジョーさん、加瀬亮さん他。
→ Wikipedia「叫」
久しぶりに本格的「失笑」ホラー映画を観ました (^^)
作り手は真面目に怖がらせようと思って作っているんでしょうし、葉月里緒菜さんの本来持っている不気味さも活きてるんですが、幽霊の演出があまりに子供だましで笑うしかなく、とてもこれを「ホラー映画」として観ることはできませんでした (^^;;;
「もしかして犯人は俺なのか?」という不安感から来る恐怖や謎解きは比較的僕の好きなジャンル。
でも肝心のオチが完全に論理破綻していて、「はぁ?」としか言いようがなく、その上、笑わそうとしているとしか思えない幽霊の演出に「失笑」するしかなかったのです。
でもこの映画、Jホラーブームに乗っかったのか、世界各国の映画祭で上映されたそうですが、どうなんでしょう…。
まぁ、「リング」('98) などという、これっぽっちも怖くない映画を怖いと思う人たちにとっては、この映画も充分に怖いんでしょうね…。
確かに、恐怖の見せ方は東洋的だし、主人公の住む部屋の様子や映像のタッチなど、全体に湿った雰囲気があるあたりも、欧米の方々には新鮮な怖さを感じさせるんでしょう。
それからこの映画を観て、もう 1点がっかりだったのは、かねてより感じていた「実は役所広司は下手なのか?」という疑問に対する答えを見てしまったことでしょうか…。
そもそもこの映画の主人公を演じるには役所さんでは歳が上過ぎて全く合っていないせいもあるのかもしれませんが、恐怖や苦悩、そこから来る狂気といったものの表現があまりに薄っぺらくて、観ている側に全然迫ってこないのも、この映画が「失笑」ホラーになってしまった原因の 1つだと思います。