「あの戦争は何だったのか・日米開戦と東条英機」('08) | Marc のぷーたろー日記

「あの戦争は何だったのか・日米開戦と東条英機」('08)

ビートたけしさんが東条英機に扮したドラマとドキュメンタリーで構成された番組です。共演は阿部寛さん、高橋克典さん、西田敏行さん他。

TBS「シリーズ激動の昭和『あの戦争は何だったのか 日米開戦と東条英機』」

(檀れいさん以外) キャストが全員男、しかもそのほとんどが 40代以上というのは、内容が内容なだけに当然ではあるのですが、最近のドラマとしてはかなり異色。更にとても非常に充実したキャスティングで、これだけの役者さんたちを一度に観られるというだけでも価値のあるドラマだと思います。

でもそれ以外、純粋に「ドラマ」として観ると…。

ビートたけしさんの出番が少なくて良かった (^^;;;

たけしさんは嫌いではないんですが、「役者・ビートたけし」がどうしても受け入れられないのです。

あの棒読みのセリフ回しにしろ、完璧に本人としか思えない身のこなしにしろ、確かに「独特の個性」だとは思いますし、存在感はありますが、どんな役をどんな風に演じても「ビートたけし」にしか見えないんです。

今回の東条英機役も写真で見る分には「そっくり」でいいんですが、動くと「禿げヅラのコント」にしか見えない (^^;;;

特に今回は周りを重厚感たっぷりのプロの役者さんたちで固めたために余計にたけしさんが浮いて見えて仕方がありませんでした。

ですので、主人公であるにもかかわらず、出番が少なかったおかげで、なんとか最後まで観ることができました。

が、それでも無駄に豪華なキャストによる再現映像でしかなかったかなぁという印象です。

予想よりは「TBS 臭」が薄めだったとは思うのですが、やはりこの手の番組作りに対する TBS の姿勢には共感しかねる部分があり、最後まで冷めた目でしか観ることはできませんでした。

それでも、とにかく僕にとっては「超豪華」なキャストで、それだけで充分に満足 (^^)v

お目当ての高橋克実さんの出番が予想外に多かったのも良かったですが、インパクトがあったのは昭和天皇役の野村萬斎さん。

いかにも狂言師らしいセリフ回しが浮世離れした役にピッタリでこれは本当にナイスキャスティンググッド!

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