「模倣犯」('02)
- 模倣犯
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宮部みゆきさんの同名小説を中居正広さん主演で映画化した作品です。共演は山崎努さん、木村佳乃さん、津田寛治さん、藤井隆さん他。
→ Wikipedia「模倣犯 (小説)」
原作ファンを中心とした「悪評」しか目にしたことがないので、全く期待せずに「どれくらいヒドいのか」を知りたくて観たのです。
確かに、こりゃダメだ (^^;;;
あれだけの長編小説を 2時間程度に収めること自体がそもそも無理。しかも「ピース」を中居くんが演じるということで、てっきりピースを前面に押し出す形で全面的にアレンジしてあるのかと思えば、淡々とダイジェスト風に個々のエピソードを原作通りの順で展開させただけで工夫がない。
こんなダイジェストで原作未読の人は理解できたんだろうか?しかし、ストーリー展開を原作通りにしていながら、ヒロミが語学の天才だとか、(思わず爆笑するしかない) ピースの最期やラストの赤ちゃんなど、意図が分からない脚色が加わっていて、
なんじゃこりゃ?!
って感じです (^^;;;
映画での脚色部分については、DVD の特典として解説が付いていますが、それを読んでも「う~ん」って感じなんですよね…。
唯一良かったと言えるのは、ヒロミ役の津田寛治さん。ちょっと安直なキャスティングなんですけど、最も違和感のない配役でした。でも、もうちょっと原作のような「病んで狂ってる」感じがあっても良かったかな。
それから原作とは見た目のイメージが全く異なりますが、カズ役の藤井隆さんも意外に良かったです。
それにしても塚田真一役の田口淳之介くんのド下手ぶりには呆れるよりも驚愕を覚えました (^^;;;
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