「白い巨塔」('07) ※韓国版リメイク
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日本でもヒットしたドラマの韓国版リメイクです。主演はキム・ミョンミンさん。共演はイ・ソンギュンさん、チャ・インピョさん他。
ストーリー自体は充分に知っている内容でしたし、思いの外、オリジナルに近い形でリメイクされているので、ストーリーでドキドキしたり、ワクワクしたりすることはなかったのですが、とにかく渋い役者さんたちの「アンサンブル」を楽しむことができるドラマでした (^^)v
まず主演のキム・ミョンミンさんのハマり具合は抜群。裁判絡みのエピソードにおけるイヤらしいまでの悪役ぶりは見事。その一方で人間的な弱さを垣間見せる繊細さなど、そのハマり具合はこの役を演じるために役者になったのではないかと思えるほど。
でもまだ 30代半ば ('72年生)。日本の同年代の俳優ではこういうタイプの役者さんはいないなぁと思うんです。例えば、再度「白い巨塔」を日本でリメイクするようなことがあったときに、主人公を演じられる俳優がいるかと言われると、ピンとこないんですよね…。強いて言えば、玉木宏さんが 30代後半くらいになれば (つまり約10年後) ハマるかな…、くらいでしょうか。
他にも韓国のドラマや映画でおなじみの渋いアジョシ俳優たちが大挙出演していて、脇役好きとしては、かなり楽しめました (^^)
その中でも一番のお気に入りは、キム弁護士を演じたソン・ビョンホさん。
→ 韓国俳優DATABASE「ソン・ビョンホ」
「天国への扉」('06) 、「美しき野獣」('06) 、「大統領の理髪師」('04) などで見せた強烈な悪役ぶりが印象的ですが、このドラマでは打って変わっての善人役。
韓国の俳優としては非常に小柄ではありますが、目にとてつもなく強い力があるので、悪役はピッタリ。でも強い目の裏にソフトな雰囲気を感じていたこともあって、実は以前から彼の善人役を観てみたいと思っていたのです。
期待に違わぬ「いい味」になっていました。善人役ですが「ただ者ではない」雰囲気を醸し出すことで、単なる「いい子ちゃん」ではない、酸いも甘いも噛み分けた大人の人権派弁護士といった感じが
惜しむらくは少しキャラクターの描き込みが足りなかったことでしょうか…。もっと出番と見せ場が欲しかったです。
また、出番は少なかったのですが、イ弁護士役のキム・ジョンハクさんにも少し驚かされました。普段は温かいソフトな役柄が多いのですが、このドラマではクールで非情な弁護士。最初は「えっ?」と思いましたが、意外に違和感なく見られました。
→ 韓国俳優DATABASE「キム・ジョンハク」
「ローズマリー」('03) や「ニューハート」('07) ですっかり医師役のイメージがついていたチャン・ヒョンソンさんのクールな弁護士役は意外でしたが、これもなかなかハマっていて
→ 韓国俳優DATABASE「チャン・ヒョンソン」