「キャットストリート」('08) | Marc のぷーたろー日記

「キャットストリート」('08)

神尾葉子さん原作のドラマ「キャットストリート」の放送が終わりました。

NHK「キャットストリート」

NHK 教育テレビで放送される、小学校高学年から中学生向けのドラマみたいでしたが、それ以上に、ドラマとして「かみ合っていない」印象を受けました。言わんとしていることは分かるんですけど違和感ばかりが目立つというか…。脚本と演出がお互いにかみ合ってないような感じがするのです。登場人物のキャラクター造形とストーリーラインがマンガチックなのに、演出が極端に地味。キャストも地味で、バランスが悪いんです。

キャラクター造形がマンガチックでリアリティがないのは、原作が漫画だからというよりは脚本が浅野妙子さんだからなのでしょうが、登場人物たちの抱えている「心の傷」が単なるドラマを盛り上げるためのアイテムに過ぎなくて、真に迫ってこないんです。

でも、あまり生々しく描くよりは、この程度に記号的に描いた方が、本来のターゲット視聴者である (と思われる) 中学生くらいにはちょうどいいのかもしれません。感受性の強い 10代前半の女の子には、これでも充分にピンと来るんでしょう。

とにかくオジさんの僕には最初から最後までピンと来ないドラマでした (^^;;;

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