「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」('08) | Marc のぷーたろー日記

「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」('08)

ぼくたちと駐在さんの700日戦争 コレクターズ・エディション〈2枚組〉
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1979年のある田舎町での実話をもとにした人気ブログ小説を市原隼人さん主演で映画化した青春コメディです。共演は佐々木蔵之介さん、麻生久美子さん、石田卓也さん他。

原作ファンからの評判はイマイチのようですが、予告編を観てマンガチックな映像&ストーリーが面白そうだったこと、それから僕の中で現在評価急上昇中の石田卓也くんが出演しているということで期待して観てみました。






面白かったです、前半は。


1979年当時の CM 映像などを取り入れ、しかも当時のヒットポップスを使うなど、その時代を知っている者にとっては、ニンマリするシーン多数。特に主人公の母親役として出演している石野真子さんのシーンに当たり前のように「狼なんか怖くない」がかかるし (^^)

そして何より主人公たちの繰り出すイタズラと駐在さん (佐々木蔵之介さん) との攻防は、あまりにバカバカしくて爆笑の連続。かなり僕の「ツボ」 (^^)v

これは「青春コメディの傑作か?!」と思い始めた中盤から物語は変な方向へ…。

映画としての起伏を持たせるためにクライマックスを用意するのは普通のことですし、こういうドタバタおバカコメディの場合、クライマックスに「泣き」を入れるのも常套手段。

でもちょっと「あざとさ」と「ありえなさ」が鼻について入り込めず、一気に醒めてしまいました…。

ですので最終的にはイマイチの映画だったのですが、それでも主演の市原隼人くんをはじめとする出演者の好演がとにかくグッド!

市原くんは、シリアスな役もいいけれど、やはりこういうドタバタおバカコメディで、やんちゃなアホ男を演じた方が (独特のセリフ回しが気にならないこともあって) 抜群にハマる (^^)v

それを受ける佐々木蔵之介さんの安定したコメディ演技は抜群で、若いキャスト中心のこの映画を、しっかりと「締めて」います。

そして今回のお目当てだった石田卓也くん。

今回もこれまで観た役とは全く違うタイプの役でビックリ。決して演技そのものがうまいわけではないんですけれど、雰囲気の出し方が巧い子だなぁと感心。

「グミ・チョコレート・パイン」('07) で演じた '80年代の野暮ったいヘタレ高校生も、「夜のピクニック」('06) で演じたクールな二枚目高校生も、そしてこの映画で演じたエロヤンキーも、表情から雰囲気まですっかり変えているのが素晴らしい。後はセリフ回しがもう少し自然になれば、かなり本格的な「演技派俳優」として評価されるんじゃないでしょうか (^^)

こうなると今年の 2月に公開された主演映画「リアル鬼ごっこ」も、そして 11月から公開される「GSワンダーランド」、更に来年公開の「鴨川ホルモー」など一連の出演作品も観なくちゃという気分です (^^)v

一方、女優の方は、麻生久美子さんを含めて好みのタイプが全くいないこともあって、注目に値するものがなかった… orz