「ガリレオ」('07) | Marc のぷーたろー日記

「ガリレオ」('07)

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東野圭吾さんのガリレオシリーズを福山雅治さん主演でドラマ化した作品です。共演は柴咲コウさん、北村一輝さん他。

本放送時も途中までは観ていたのですが、いつのまにか観忘れてしまってそのままになっていたのです。

その後、原作である「探偵ガリレオ」「予知夢」 を読んだこと、そして再放送があったこともあって、改めてドラマ版を観てみました。


このドラマ…




サイテーです(きっぱり)。


本放送当時は原作を読んでいなかったので、自分でもよく分かっていなかったのですが、原作を読んだ後で改めてドラマ版を観てみると、何故僕が途中で観るのをやめたのか、その理由がようやく分かりました。

このドラマ、序盤は比較的原作に近い内容で映像化していたのが、中盤以降は「トリック」部分だけを原作から借用したオリジナルストーリーが多いんですね。で、僕が「つまらない」と思った回は全てオリジナルストーリーだったことを今回確認できたのです。

特にヒドかったのは、香取慎吾くんがゲストの第四章「壊死(くさ)る」と、久米宏さんがゲストの第九章および最終章「爆(は)ぜる」。

いかにも文系人間が持っている理系人間に対する偏見に満ちあふれた悪意が感じられて、僕のように本当に物理学者を目指していた理系人間には不快極まりない内容。

もちろん、小説と映像では表現媒体が違う以上、原作通りである必要はありませんし、「トリック」だけ借用したオリジナルストーリーにすることも別に悪いことではないと思います。

そもそも僕はこのドラマ版の基本的な部分は気に入ってるんです。

主人公・湯川 (福山雅治さん) の相棒を、原作の草薙 (北村一輝さん) からその後輩の内海 (柴咲コウさん) に変えたのは (ありがちですが) 悪くない改変。また同僚刑事 (品川祐さん) や監察医 (真矢みきさん)、湯川の助手 (渡辺いっけいさん) などのオリジナルキャラクターをレギュラーで登場させたのはむしろ原作よりも面白いくらい。

でもオリジナルストーリー、特に第四章と最終章 (+ 第九章) がしょぼ過ぎるんです。

どうして、湯川が犯人を「説教」する必要があるんでしょうか?

どうして、その犯人が絵に描いたような「マッドサイエンティスト」でなければいけないんでしょうか?

しかも「レッドマーキュリー」って…。
レッドマーキュリー → 赤い水星 → 赤い彗星? → シャア@ガンダム? (苦笑)
理系の人間をバカにするにも程がある(怒)

こうやって理系への偏見を助長してどーするんだよっ!! (激怒)

原作に近い形で映像化された回は巧く原作をアレンジしていて出来は悪くないのに…。

もうじき公開される映画「容疑者Xの献身」 は、それなりに原作通りなんでしょうけど、どうなるんだか…。

映画公開に合わせて 10/4(土) に湯川の学生時代を描く「ガリレオΦ (エピソードゼロ)」が放送されるそうですが、これもどうなるんだか…。

やっぱり、このドラマの後半は観なければ良かった…。テレビドラマを観て本気でムカムカしたのは久しぶり。

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