「KIDS」('08)
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乙一さんの短編小説「傷 -KIZ/KIDS-」を小池徹平さんと玉木宏さんの主演で映画化した作品です。共演は栗山千明さん、斉藤由貴さん他。
あまり良い評価を聞いたことがないですし、興行面でも成功しなかったようなので、あまり期待しないで観たのですが、
可もなく不可もなく (^^;;;
主人公たちの幼少時代に受けた「傷」はあまりにも切ないし、「心の傷」だけでなく、「身体の傷」までも分かち合おうとする「究極の友情」を描こうとしているのも題材としては、かなり心を惹かれます。
実際、涙腺を刺激されるシーンもところどころにありましたし…。
でも全体に「薄い」感じがするんです。感動的なシーンのはずなのに、ぐっと迫ってこない…。
各シーンごとの役者の演技は悪くないんですけど、脚本も演出も内面描写に深みがなくて、各キャラクターに対する様々な設定 (心の傷) が単なる「アイテム」になっていて、人物像に厚みがないんです。
なので観終わっての印象としては、この映画って…
腐女子向け萌えビデオ?!(爆)
なんて思っちゃったり (^^;;;
対照的なイメージの玉木宏さんと小池徹平くんを配したのはコントラストとしてはいいんですけど、役の上で言うとイマイチしっくり来ないんですよね。イメージとして歳が離れ過ぎて見えるので、2人の関係が不自然に感じられるんです。
それでもファンにとっては、ワイルド&セクシーな玉木宏さん、天使のように可愛らしい小池徹平くんを観られるわけですから、PV としての価値は充分あるんじゃないかと思います (^^)