「キャッチ ア ウェーブ」('06) | Marc のぷーたろー日記

「キャッチ ア ウェーブ」('06)

キャッチ ア ウェーブ/三浦春馬
¥1,360
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女優とよた真帆さんの甥っ子で 1988年生まれの豊田和真くんが高校1年生のときに執筆した小説を原作とした青春サーフィン映画です。映画の脚本も豊田和真くん本人が担当しています。主演は三浦春馬くん、共演は加藤ローサちゃん、木村了くん、濱田岳くん、坂口憲二さん、竹中直人さん他。



映像はとても良かったグッド!

以上。



だって観終わって印象に残ったのは、空と海の青、そしてサーフィンシーン。それだけなんですもん (^^;;;
空と海の青は発色が強過ぎて不自然に「青」過ぎてましたけど (^^;;;
「青春映画」としてはかなり物足りなかったです。「薄」くて「軽」過ぎました。

ドラマ「WATER BOYS」('03) 「WATER BOYS 2」('04) を演出した高橋伸之さんが監督をしているだけあって「水」の演出は悪くなかったと思いますが、全体にメリハリがなかったのが致命的。

中途半端にラブストーリーを絡めたために、メイン 3人の男の子たちの友情や成長といったものが描かれず、焦点がぼやけてしまって、結局何を表現したかったのか全く伝わってこないし、ヒロインの加藤ローサちゃんの大根ぶりも際立っていたし (^^;;;

それでも日本初の本格的サーフィン映画ということで、サーフィンシーンは良かったと思います。サーフィンに果敢に挑戦したメイン 3人の男の子たちの頑張りも評価したいし。

でもねぇ…。

三浦春馬くん、木村了くん、濱田岳くんという同年代の役者の中では個性、実力ともにトップクラスの 3人を揃えて、この内容はもったいないです。せっかく演技がちゃんと出来る子たちを揃えたのに、その 3人に演技をさせたんじゃなくて、ただサーフィンをさせただけっていうのは、どうなんでしょ…。

そんなことを思いながら観ていました。

「演技」という点で観るべきところがあるとすれば、ラブストーリーに話が移行する前の、前半での 3人のコミカルなシーンくらいかな…。

ということで「サーフィン好き」向けの映像作品としては悪くないですが、それ以上でもそれ以下でもないと思います。


同じサーフィンを題材にした作品なら、この映画の前に木村了くん主演で作られたドラマ「彼らの海・VII Wish On The Polestar」('05) の方がすっきりとコンパクトにまとまっていて僕好みでした。

ドラマ「彼らの海・VII Wish On The Polestar」感想