「西の魔女が死んだ」('08) | Marc のぷーたろー日記

「西の魔女が死んだ」('08)

梨木香歩さんの短編小説を映画化した作品を観ました。原作は全く読んでいません。

映画「西の魔女が死んだ」公式サイト
Wikipedia「西の魔女が死んだ」

元々は脇で出演した高橋克実さん目当てだったのですが、試写会を観た方たちのブログでなかなか評判が良かったこともあって、ちょっと期待して観てきました。




とても素敵な映画でした。


スタジオジブリのアニメーション映画を実写化したような雰囲気。全体にのんびりゆったりと進むので、退屈に感じる人もいるかもしれませんが、美しい自然の描写と「おばあちゃん」役のサチ・パーカーさんの好演で最後まで楽しむことができました (^^)

お目当ての高橋さんは、いつもながら「いい味」は出ていましたが、そもそも原作にない「郵便屋さん」という役がこの物語に本当に必要だったのかは微妙です。全体にゆったりした単調な映画の中での「アクセント」にはなっていたと思いますが、結局はそれだけだったように見えました (^^;;;
因みにサチ・パーカーさんは、出演者にコメディアンが 1人いると聞いて、それを木村祐一さんとは思わずに、ずっと高橋さんのことだと思っていたそうです (^^;;;

映画ニュース (2008-06-23)
高橋克実&大森南朋が爆笑エピソードを公開!「西の魔女が死んだ」初日
一番印象的だったのは「ゲンジ」役の木村祐一さん。お世辞にも演技が巧いとは言えないのですが、中学生の女の子が生理的に嫌悪感を抱く、野卑な男の雰囲気が身体全体から溢れ出ていて、ヒロインまい (高橋真悠ちゃん) が「先入観」を持ってしまうのも仕方ないと思わせる説得力があってグッド!

全体にファンタジックで現実感に乏しい映画ではあるのですが、ヒロインの不登校など、少女の不安定な心理を瑞々しく描いており、なかなか見応えのある「佳作」です。

そして手嶌葵さんによる主題歌が流れるエンディングには不覚にも涙が (;o;)

でも、必死でこらえました (^^)v

だって、それでなくても中年男が 1人で観るような映画じゃないのに、オッサンが泣いてたらイタ過ぎるでしょ? (^^;;;

とにかく、ヒロインと同じ年代の小学校高学年から中学生くらいの娘さんをお持ちのお母さん方に、娘さんと一緒にご覧になっていただきたい、そんな映画です (^^)

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