「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」('01) | Marc のぷーたろー日記

「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」('01)

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渡部篤郎さん、水野美紀さん、菅野美穂さん主演の群像劇です。共演は及川光博さん、山田孝之さん、岡江久美子さん、所ジョージさん他。

Wikipedia「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」

放送当時はタイトルの「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」があまりに気持ち悪過ぎて全く観ようという気になれなかったのですが、比較的評判の良かったドラマということと、スカパー TBS チャンネルで集中放送があったこともあり、観てみました。

ドラマ放送当時は観ていませんでしたが、テレビ雑誌等であらすじは知っていました。そして、このドラマで「山田孝之」という当時売り出し中の新人俳優の顔と名前がちゃんと一致した記憶があります。当時、僕の周りの女子 (老若問わず) から
「ちゅらさん」の弟役の子がカワイイ♪
と散々聞かされていましたし、その男の子が「ちゅらさん」と同時並行して民放のドラマ、しかも日曜劇場にレギュラー出演するということで、僕の周りでは「プチ山田祭」状態でしたから (^^;;;

でも僕は特に関心を持つことはなく (^^;;;

このドラマは僕の中ではまだつい最近の作品のような気がしていたのですが、 実際に観てみると、まず山田くんの容貌の変化に月日の流れを感じました。この 7年間で全く別人に「変身」しちゃいましたからね (^^;;;


さて内容に対する感想は、






キモっ!! (((゜д゜;)))




ドラマそのものの出来は悪くないんですけど、メインの登場人物 7人のキャラクターが全員気持ち悪い (^^;;;

まぁ、恋愛というのは傍から見ると気持ち悪く見えることがあるものですが、それにしてもこのドラマの登場人物たちの「言動」は揃いも揃って「それはどーでしょー?」という感じ (^^;;;

特に菅野美穂さん扮する蜜柑は単なるストーカー女だし、他のキャラクターも、心情としては理解できますけど、実際にこんな言動をとる人が身近にいたら間違いなく「ドン引き」 (^^;;;

つまり登場人物の心情はリアルで共感できるところも多いんですけど、言動に突拍子もないところが多くて、リアリティを感じられず、共感できなかったのです。

恐らく「本当の自分探し」といったドラマの背景にあるものが今となってはもはや「古くさい」ものになってしまっているからかもしれません。2008年の今ならドラマとして成立しない内容だと思います。逆に、放送当時に観ていたら、もっと自然に楽しめたのでしょう。

やはり、ある程度普遍性のあるストーリーが多い映画と違って、ドラマは放送時の「時代」を表す鏡。たった 7年でも大きなギャップがあるんですね…。ドラマは視聴のタイミングが大事なんだなぁと痛感しました (^^)


とは言え、ドラマとしての出来は悪くないです。

7色の虹になぞらえた 7人のメインキャラクターの描き分けと絡ませ方、テーマに直結したセリフの数々は良いと思います。

また、出演者の演技も悪くない。

特に菅野美穂さんはこういう「イタイ」「キモイ」女を演じるとめちゃめちゃハマりますし、及川ミッチーは彼以外では成立しない役。更に山田くんも「六番目の小夜子」('00) に引き続き、両親の離婚で心を痛めている憂いのある繊細な少年役はハマり役です。

水野美紀さんと渡部篤郎さんは、いつもと代わり映えしなかったのが (悪くはないんですが) ちょっと物足りないものがありましたけど。特に渡部さんについては「別にこの役は渡部さんでなくていいんじゃない?」と思いましたし。

ただ、どーしても気になったのは所ジョージさんと岡江久美子さん。2人とも素の「屈託のない」イメージが強過ぎて、鬱屈した役に見えないんです。もちろん見るからに鬱屈した人が演じるとドラマ自体が暗くなってしまうので、これくらいがちょうどいいのかもしれませんけど、違和感がありました。特に所ジョージさんは他のドラマでは鬱屈した哀愁漂う役を上手く演じていたのにこのドラマでは「?」だったので余計にそう感じたのかもしれません。


いろいろと述べましたけど、結局のところ、このドラマで一番印象に残ったのは、主題歌や挿入歌に使われていたカーペンターズの曲かも (^^)